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室蘭民報

室民文芸賞・室蘭文芸賞の佳作賞に川越さん【室蘭】

初応募で佳作賞を受賞し「非常にうれしい。大変光栄です」と喜ぶ川越礼孝さん

 胆振管内在住、または管内の同人結社に所属する優れた文芸作品に贈られる第33回室蘭民報文芸賞・室蘭文芸賞(室蘭民報社、室蘭文芸協会共催)が決まった。本賞は該当作がなく、佳作賞に室蘭市中島本町の川越礼孝さん(53)=本名・細川義信、室蘭文芸協会会員=の小説「カーテンハウス」が選ばれた。

 小説8編、評論1編の計9編の応募があった。選考委員は横田挺一さん(委員長)、光城健悦さん、水谷妙子さん、こしばきこうさんの4人。授賞式は21日午後6時半から、室蘭市中島町のホテルサンルート室蘭で行われる。川越さんには室蘭民報社から副賞3万円が贈られる。

 川越さん以外の応募作は次の通り。(敬称略)  庄子義孝(室蘭・小説)「貧者の一灯」、土井重男(むかわ・評論)「松浦武四郎」、赤松亜美(苫小牧・小説)「夏にふる夢―三部作―」、柏木直(室蘭・同)「古本屋に居た老人」、秋本寿子(伊達・同)「あね・いもうと」、山内房江(苫小牧・同)「夜になれば」、礎もとい(同・同)「玉虫、もしくはレイク・ロブスターにおける二、三のことなど」、すだ公生(室蘭・同)「無限の闇」

「希望」「頑張り」描く

 第33回室蘭民報文芸賞・室蘭文芸賞(室蘭民報社、室蘭文芸協会共催)で佳作賞に選ばれた、室蘭市中島本町の川越礼孝さん(53)=本名・細川義信、室蘭文芸協会会員。初応募での受賞に「非常にうれしい。大変光栄です」と喜び、「今後もマイペースで書いていきたい」と抱負を語る。

 応募した小説「カーテンハウス」は、病弱で入退院を繰り返す内向的な20代の青年が主人公。職に就いて自立しようと病室で資格取得の勉強に打ち込む。困難にもがきながらも希望を持って前に進むストーリー。

 川越さん自身も22歳で難病の潰瘍性大腸炎となり、入退院を繰り返した経験を主人公に重ねた。「人間、その人なりに頑張らなくてはならないということを伝えたかった」と話す。

 川越さんは室蘭出身。室蘭大谷高校(現北海道大谷室蘭高校)、日本大学卒。札幌で民間企業に3年間勤めた後、室蘭市役所に入庁。20年前から随筆を書き始め、室蘭民報や北海道新聞の随筆コーナーに投稿してきた。2009年(平成21年)から室蘭文芸協会の文芸誌「室蘭文藝」に小説を応募。

 小説を書き上げたのは今回が3作品目。仕事が休みの日に執筆に取り組み、4~5年をかけてようやく完成させた。「練って、練って書いたかいがありました」と受賞に笑顔を浮かべる。

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