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十勝毎日新聞

思い出の地 やっと帰れた 台風流失の自宅再建【新得】

「やっと帰ることができた」。元の場所で再建した自宅と津田さん

 2016年夏の台風災害で被災した町内の津田忠雄さん(82)の自宅再建工事が完了した。土地ごと家を流されたパンケシントク川沿いの元の場所(町西1北2)での再建で、町によると、こうしたケースは初めてという。約1年半にわたる公営住宅での暮らしを終え、新たな一歩を踏み出した。

 「家づくりは生きがいだった」。10日、真新しい表札を玄関に掲げて津田さんが顔をほころばせた。被災した年の10月、車で数分の距離の公営住宅に入居できたが、間借りした集合住宅は「精神的な自由がなく窮屈だった」とストレスで体調も崩した。そんな中、自宅再建という目標を持てたことが「長い時間、前向きな気持ちを維持できることにつながった」という。

 亡き妻、3人の子どもと暮らした約30年間の思い出が詰まった家だった。「鉄道の見える景色は、独立して遠い場所に住む子どもたちとのつながりを感じさせてくれる。この場所が一番だった」。流出した私有地は、河川上流の復旧工事の残土を活用して戻すことができた。新居は1級建築士の資格を持つ津田さんが自ら設計を手掛けたが、建築資材や技術者の不足に伴う価格高騰など、想像もしない壁にぶつかった。

 昨年夏には家づくりが一時中断。積雪で公共の復旧工事が休止する冬を待ち、11月末に再開させた。

 完成した新居は木造平屋建てで床面積46平方メートル。次男(36)との2人暮らし。元の家の半分程度の規模だが、それでも随所にこだわりを散りばめ、居間南側の大きな窓(高さ1.8メートル、幅3メートル)は一番のお気に入りだ。「日当たりの良い部屋で読書ができる。今の精いっぱいを注いだ」。休止していた町内会への復帰も果たし、「やっと帰ることができた。ここで幸せに老いを迎えたい」と話す。

 台風災害により、新得町では今も5世帯7人、清水町でも7世帯9人が公営住宅に入居する。

 津田さん宅の前を流れるパンケシントク川は、河川の拡幅や湾曲部解消、橋の架け替えなど19年度まで復旧工事が続く見込み。

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