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根室新聞

最新の"フリーストール型搾乳ロボット牛舎"が完成【根室】

20日から稼動した新牛舎

 市内湖南の㈱田中牧場(田中照義代表取締役)が建設を進めていた大型牛舎が竣工し、19日に見学会が行われた。最新設備を導入したフリーストール型搾乳ロボット牛舎で、省力化と飼養管理の強化を図って規模を拡大し、5年後をめどに生乳生産量5,000トンを目指す。

 国の「平成28年度補正畜産・酪農収益力強化整備等特別対策事業」を活用して整備したもので、総事業費7億8,900万円。うち3億4,700万円が国費補助。

 同牧場では、規模拡大に向けて課題となる飼養管理の強化と省力化を、牛が自由に動けて搾乳場所に自ら移動する仕組みのフリーストール(FS)畜舎に搾乳ロボット(6台)を導入することでクリアし、現在経産牛180頭で生乳1,360トンを搾り出す経営規模を、5年後をめどに経産牛450頭で生乳5,100トン規模まで拡大する計画。

 新牛舎は木造平屋建で、鉄骨造。床面積7,116.8平方メートル(38メートル×176メートル)。最も高いところで12メートルの台形となっており、内部は自動で搾乳することができるロボット「アストロノートA4」6台や、サイクロンファン40台(2メートル四方・24台、1.5メートル16台)、給餌通路に散らばった餌を牛の元に戻す「自動餌押機ジュノ」などの最新機器を導入した。 

 除糞通路には、ふんを自動で運ぶことができるチェーンスクレッパーとガタークリーナーも設置。給水器やカウブラシなど、牛が快適に過ごすことができる設備をそろえている。

 建物には道産のカラマツやトドマツ材をふんだんに使い、牛の居住性を高め、牛が安心して生活できるよう気を配り、良い牛の育成に、より一層力を入れていく。

 導入された機械のうち、アストロノートA4は、学習する搾乳ロボットで、個体別に乳頭の位置を覚え、一日に数回利用する牛には餌箱を自動で閉じるなどして、乳頭炎の発症を防ぐなど個体に応じてコントロールすることができる。別の搾乳ロボットともデータを共有しているため、牛が別のロボットに行っても、同様の働きをする。ロボットは1台当たり1日70頭の搾乳に対応できるということだ。

 また、空気がよどんでいると、牛は疾病を発症しやすく搾乳量も下がってしまうため、換気効率を考え、サイクロンファンを設置。新鮮な空気を送るとともに、天井部を大きなオープンリッジとしているため効率的に風を通すことができる。

 従来のミルキングパーラー(搾乳施設)で450頭を搾乳しようとすると数十人での作業が必要だが、搾乳ロボットを使うことで、必要な人数は機械を管理する2人程で済むため、牛の発情や体調管理などの業務にシフトし、良い牛づくりに集中することができ、省力化を図ることにもつながる。

 田中代表取締役は「施設に合った牛にしていく必要もある。時間がかかる牛もいるが、施設に合わせることができるようになって初めて省力化することができる」と話し、「これからは世界のレベルを基準にメガファームを考えていかなければならない。これで終わりではなく、これからも作っていく」と、熱い思いを語っていた。

 新牛舎は20日から使用し、牛が慣れ始めた頃の午後3時に順次ロボットなどを稼働させていく。

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