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室蘭民報

子ども食堂で地域交流~資金、食材の調達課題【室蘭】

室蘭市東町の「なかよし食堂」には毎回多くの市民が集う

 子どもたちに無料で食事を提供して孤食や貧困対策とする「子ども食堂」が、西胆振でも地域交流の場として広がりを見せている。子どもに限らず、地域住民にも参加を呼び掛けているのが共通の特徴だ。一方、安定した運営に向けた資金・食材の調達といった課題も浮かび上がっている。

 子ども食堂は2010年代初め、全国各地で急速に広まった。しかし、資金・食材調達の難しさなどの課題に直面。個人事業者による運営では、行き詰まって閉店する例もあった。

 NPO法人室蘭母子福祉会が主催する「なかよし食堂」(室蘭市東町)は昨年4月に始まり、月2回開いている。当初はフードバンク(寄贈食品を生活困窮者らに配給する活動)を利用していたが、今では個人や団体からの寄付でやりくりしている。食堂には子どもに限らず住民らも集まり、地域コミュニティーを形成している。

 室蘭市白鳥台の認知症カフェ・おたがいサロンで子ども食堂を企画した鶴島暁さんは、慈善活動と結び付く印象が子ども食堂を「意識の高い人」が集まる場にしていたと分析する。「地域の課題はコミュニティーで解決するのが理想」と、市民が集う食堂の必要性を説く。

 昨年から学校の夏休みなどの長期休暇中に開催している。同サロンの藤田美智代代表取締役社長は「子ども食堂を大きく打ち出しすぎた。もっと一般市民が来やすい場にしなくては」と改善策を練る。

 「子ども食堂」の名称を使わずに成果を上げるのは2月にオープンした洞爺湖町主催の「地域食堂ほのぼの」。対象を町民に絞り、子ども無料、大人300円で食事を提供する。道の補助金を使い、運営をNPO法人に委託。食材は地域の農家などから調達している。

 原点は子ども食堂だったが、全国の先進例を学ぶ中で子どもだけに特化せず、地域の世代間交流の場として毎週土曜日に開催。町の担当者は「異世代交流が図られている」と話す。ここも財源確保が大きな課題。町民からは「平日にも開いてほしい」「町内に1カ所は少ない」といった声も聞かれ、今後も議論を重ねていく方針だ。

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