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根室新聞

第1回自由訪問団 色丹島から戻る「ロシア側の対応に好感」【根室】

ヨコネモシリ浜で記念撮影=12日、千島歯舞諸島居住者連盟提供

 四島渡航事業の皮切りとなった第1回自由訪問団(飯作鶴幸団長、団員60人)が14日、訪問先の色丹島から3泊4日の日程を終えて根室港へ戻った。一行はノトロ、キリトウシ、相見崎などを訪れ、元島民らのふるさとである居住地跡や墓地を散策した。帰港後の記者会見で飯作団長(75)は「天候もまずまずで、心配されていたロシア側の対応も好感が持てた」と話し、訪問予定地全てに上陸できたことを報告した。

 訪問団は道内外から参加した元島民22人をはじめとする48人と、同行者12人の計60人。最高齢は92歳、平均年齢70.4歳の一行は、12日に色丹島南部のヨコネモシリ浜から上陸し、キリトウシ墓地と相見崎墓地で合同慰霊祭を実施したほか、13日はノトロ墓地で慰霊祭を行い、先祖の霊を慰めた。

 このうち散策できたのは、色丹島南部のノトロで、能登敏雄副団長(74)らノトロ出身者とその家族ら18人が墓地や旧居住地跡を訪れた。滋賀県に住む姉や孫たちと7人で参加した能登副団長は、「上陸できるか心配だったが、ふるさとを孫にも見せることができて良かった」と安どの表情を浮かべていた。

 二世の立場で母・祥子さん(73)と参加した荒井秀子副団長(50)は、「自分には何ができるのか模索しながらの参加だった」と話し、共に参加した元島民らとの交流の中で、募る故郷への思いを聞き取った。また、団員の1人が返還への願いを込めて作った手芸品の「かえりびな」を全員に配っていたのを見て、「胸が熱くなった。一人でも多くに、この思いをつなげていけたら」と決意を新たにしていた。

 自由訪問は、人道的見地から元島民とその家族が、最大限簡素化された手続きでふるさとを訪れることができる事業。平成11年から千島歯舞諸島居住者連盟(千島連盟、脇紀美夫理事長)が実施主体となって行っている。

 今年度の自由訪問は今回を含めて7回で、6月から9月上旬までに択捉島4回、志発島1回、国後島1回を訪れる予定。7月中旬以降の計画はロシア側の都合で未だ調整中だが、飯作団長は「今回のロシア側の対応を見るとあまり心配は感じなかったが、元島民の不安を一日でも早く払しょくできるよう、早い段階で決まってほしい」と話していた。

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