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苫小牧民報

第2航空団修理隊の3人に文科大臣表彰 F15修理業務、10年かけ改善

受賞を喜ぶ(右から)加藤さん、滝澤さん、藤江さん

 航空自衛隊第2航空団(千歳)の整備補給群修理隊の3人が、「2018年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」の創意工夫功労者賞に輝いた。3人はF15戦闘機の修理業務を、より安全で短時間にこなすため、自分たちで新たな部品を考えて製作したことが評価された。3人は「改善意識の大切さを隊内で伝えたい」と気持ちを新たにしている。

 3人は滝澤公昭1曹(51)、加藤恒生2曹(43)、藤江利至3曹(31)で、創意工夫の内容は「航空機外板テーパーロックファスナー用ドリルプレートの考案製作」。同賞は各職場で優れた創意工夫を発揮し、技術の改善向上などに貢献した人が対象で、18年度は全国2672人が応募し、受賞者は971人。うち自衛隊関係者は6人のみだった。

 3人は千歳基地でF15戦闘機の修理業務に当たっており、受賞テーマは約10年かけた改善の成果。先細りしたねじのような「テーパーロックファスナー」で外板を結合するが、この「ねじ穴」の中心を正確に捉え、固定するのに所定の時間を要していた。機体の形状は曲がっていたり、段差があったりするためで、滝澤1曹は「(修理は)正確に短時間で行う必要がある。(業務の)改良を重ねてきた」と振り返る。

 この業務内容を改善するため、球状の軸受けを付けた金属板の構造体を考え、A4判の縦半分程度のサイズで製作して使ったところ、穴の中心を捉える精度が上がり時間も短縮。「フレキシブル(柔軟)に動くベアリング(軸受け)を見て、『これなら行ける』と思った」と試行錯誤して完成させた。ベアリング効果で機体の形状にかかわらず使えるため、「修理時間が4分の1ほど短縮することができた」(滝澤1曹)と話す。

 4月に航空幕僚監部(東京)で表彰状を伝達され、滝澤1曹は「多くの方にフォローしていただいた」と周囲の協力に感謝。滝澤1曹自身は9年ぶり2度目の受賞と言い、「多くの仲間に改善意識、問題意識を持つ大切さを広めていきたい」と気持ちを新たにした。

 初受賞の加藤2曹も「大きな賞を頂き、良い経験になった。改善意識を持ち続けたい」と強調し、「自分が引っ張る立場になれば」と後進が続くことを期待。同じく初受賞の藤江3曹も「貴重な経験を伝えていけたら。若い後輩隊員の育成につながる」と気持ちを新たにしていた。

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