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苫小牧民報

「歴史ピザ」話題に 今月は「千利休」-たなかのぴざや

千利休の"歴史ピザ"を手にする「たなかのぴざや」店主の田中さん

 戦国武将など歴史上の人物にピザを振る舞うとしたら―。苫小牧市山手町の「たなかのぴざや」は、そんな突飛なコンセプトの“歴史ピザ”を毎週木・金曜日限定で販売し、話題を呼んでいる。モチーフにした人物の好物やゆかりの食材、人柄も踏まえて作る創作ピザで、今月は茶聖として知られる千利休をイメージした品を提供する。店主の田中麻衣さん(33)は「歴史に興味を持ってもらえたら」との思いを込めて焼き上げる。

 歴史ピザは、高校で社会を教える常連客の教師との会話をきっかけに発案。田中さん自身も大の歴史ファンで、4月末から試験販売に乗り出した。これまでに題材にした人物は、仙台藩初代藩主の伊達政宗、最強の戦国武将の一人とされた越後国の上杉謙信、主君・上杉家を支えた直江兼続、天下統一を果たした豊臣秀吉。それぞれの人物の人柄、ゆかりの地の名物を調べ、ピザの具材に生かした。

 例えば伊達政宗のピザは、仙台名物の仙台味噌と枝豆を使用。料理と芸術が好きだった人柄も考慮し、赤大根も加えて色鮮やかな品に仕上げた。直江兼続のピザは、質素倹約を旨とし肉を食べなかったという兼続の人柄や食生活をイメージして、具材は山菜中心とし、大豆を肉風に仕立てて使った。豊臣秀吉は出世するたびに好む食べ物が変わったとされ、幼少期の好物だった焼きタコの他、秀吉が生きた時代の高級食材シイタケも取り入れている。

 2014年6月に店を開業した田中さんは、市内の高校卒業後、東京のフランス料理店で料理の基礎を学び、兵庫県や石川県の飲食店やカナダ大使館の調理師としても活躍した。「これまでの自分の経験が“歴史ピザ”に詰まっている」と言う。

 田中さんは学生時代、歴史にそれほど興味なかったというが、社会人になって名城などを見て回ることが好きになり、歴史上の人物を描いた本も愛読するように。「過去と今はつながっているので、昔の人たちの考え方を知ることは勉強になる」と話す。

 今月は千利休の他、本能寺の変で自害した著名な戦国武将・織田信長を題材にした品を提供する予定。利休は塩鮭を焼くのが上手だったというエピソードから、塩鮭を具材にし、茶人らしく抹茶も使用する。

 「本人がもし生きていれば、喜んで食べてくれそうと考えながら作っている。ピザを食べ、歴史を身近に感じてもらえればうれしい」と田中さん。歴史ピザは1枚1000円(税込み)。営業時間は午前11時~午後9時半。水曜日は定休日。

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