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根室新聞

流し網代替漁業のサケマス曳網 10日出漁【根室】

花咲港に停泊している第68善龍丸

 ロシア200カイリ内サケ・マス流し網禁止に伴う代替漁業の曳網漁の試験操業が15日から始まる。昨年に続き、漁船1隻により採算性の向上を目的として行われるもので、花咲港から富山県の第68善龍丸が10日の出漁を予定している。

 曳網漁は、長さ約100メートルほどの袋状の網を船で引いて、水深20メートル前後の魚群を狙う漁法。ロシア200カイリ水域内でのサケ・マス流し網漁禁止に伴う代替漁法の一つとして、2年前から行われている。

 昨年の操業では初年度の漁獲を上回ったもののベニザケ782キロ、シロザケ約2.6トン、カラフトマス約9.5トンの計12.8トンと、全体では漁獲割当量の2割にとどまった。

 今年は4月にモスクワで開催されたロシア200カイリ内の日本漁船によるロシア系サケ・マスの操業条件などを決める日ロ政府間協議で漁獲割当量はベニザケ、シロザケ各25トン、カラフトマス40トン、ギンザケ3トン、マスノスケ2トンの計95トンで妥結。操業期間は6月15日から7月15日までで、前年の6月10日から同25日までに比べ期間が延長された。

 今年も一般社団法人海洋水産システム協会(東京)と国立研究開発法人水産研究・教育機構(本部・横浜市)が協同で実施主体となり、国から補助を受けて、富山県の第68善龍丸が操業を行う。

 海洋水産システム協会研究開発部の酒井拓宏部長によると、今年は魚が入る量が増えるように網口の面積を1.6倍にしたほか、入った魚が逃げにくくなるよう、網の「かえし」部分の改良などを行ったという。

 酒井部長は「前年の操業結果などから、可能な限りベニザケが入るように検討して、考えつく対策はやった」と話していた。

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