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日高報知新聞

これまでの野球人生を語る【新冠】

【新冠】町教委主催のプラスワンセミナー「佐々木主浩講演会~人生における『人との縁』と『数字との縁』」が9日夜、レ・コード館で開かれ、プロ野球や米大リーグで活躍した「大魔神」こと佐々木さん(50)がこれまでの野球人生を語った。

 同セミナーは「少しでも豊かな生活、笑顔のある生活、そのために少しでも生活をより良くするための何か〝プラスワン〟を」という趣旨で平成13年から毎年開催されている。今回は町内だけでなく、道内外から佐々木さんの現役時代からのファンや近隣町の野球少年団員などが大勢詰め掛けるなど約400人が来場した。

 佐々木さんは宮城県仙台市出身。小学4年から野球を始め、東北高校で3季連続甲子園に出場して2度のベスト8、東北福祉大学では全日本大学野球選手権大会で2度の準優勝をするなど投手として活躍。

 平成2年にドラフト1位で横浜大洋ホエールズ(現横浜ベイスターズ)に入団すると、主に抑え投手として5度の最優秀救援投手賞を受賞。「ハマの大魔神」の愛称で人気を集め、10年には横浜の38年ぶりとなるセ・リーグ優勝と日本一に貢献した。

 12年に米大リーグのシアトル・マリナーズに移籍すると、同年新人最多セーブ・アメリカンリーグ新人賞を受賞。翌年には45セーブを挙げてチームの地区優勝に貢献した。16年に横浜に復帰後、17年に現役を引退。日米合わせた通算成績は667試合50勝54敗381セーブ。

 現役引退後はプロ野球解説者のかたわら、東北福祉大専任講師、タレント、馬主、レーシングチーム総監督などを務めている。特に馬主としては昨年、ヴィブロスでドバイターフ、シュヴァルグランでジャパンカップを制するなど国内外で活躍する馬を所有している。

 講演は、佐々木さんと親交のある北見市在住の國分明子さんとの対談形式で行われ、小学校から大学までアマチュア時代の野球や人との関わりについて話した。このうち、高校進学時に東北高校の監督からスカウトされたが、親から大反対されたエピソードを明かし、「(スカウトされなければ)高校で野球を続けるつもりは最初はなかった。反対があったからやってやるという気持ちになったし、自分で決めたことだからやめるわけにはいかない。いくら辛い練習や先輩といろいろあってもやらなければと思った」と振り返った。

 来場した野球少年たちには、①傘を持っている位置がバットを持つときの自然なグリップの位置②結果を考えず、自分を信じきれるか。そのためには練習をしなければならない―などのアドバイスを送り、「人と同じことをやっているようではプロにはなれない。他の人が遊んでいるときに、いかに練習や勉強をするか。毎日5分でも10分でも練習や勉強を続けることで後々大きな差がついてくる」と話した。

 また、親や野球指導者には、マリナーズ時代の同僚だったイチロー選手は野球選手のものまねが上手いことを挙げ、「子どもたちは見たことを覚えていくことが一番身につく。感覚が大人と違うので、良い選手のバッティングのものまねをさせることが一番。そうすることでものまねが一番良いスイングになって覚えていく」と自身も小学生の息子に教えている話を披露した。

 この後、参加者との質疑応答が行われた後、新冠町野球スポーツ少年団の団員が2月22日午後2時22分に生まれたことや背番号が22など佐々木さんに縁のある「2」の文字を作った花束を贈った。

縁のある「2」の文字を作った花束を贈られた佐々木さん

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