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苫小牧民報

卵、乳製品使わない体に優しいケーキ考案 アレルギー持つ人注目-千歳の洋菓子店「Porin」

 千歳市長都駅前4に卵や乳製品を使わない洋菓子店がある。名前は「Porin(ポリン)」。お豆のモンブランや豆腐のチョコレートムースなど、体に優しい創作ケーキなどが並ぶ。アレルギーを持つ人などの間で話題を呼んでおり、同店を一人で運営する工藤美星子さん(35)は「みんなに喜んでもらえれば」と話している。

 工藤さんは千歳出身。札幌市内の調理・製菓専門学校を卒業し、千歳市内の飲食店などで勤務した。起業を思い立ったのは30歳の頃で、区切りの年齢に「何かに挑戦したい」と決意。アレルギーを持っていた友人の子供に、手作りケーキをプレゼントしていた経験から、卵や乳製品を使わない洋菓子販売を考えた。

 もともとアレルギーがある人向けの従来スイーツに「ちょっと物足りない」と感じていた。自身はアレルギーもなく、スイーツが大好きだっただけに「こってりしていたら、おいしくなるのに」。いろんな店のスイーツを食べ歩き、レシピを研究するうちに「誰でもおいしく食べられるケーキを作りたい」との思いが強くなった。

 ただ、最初はどの食材で卵や乳製品の代替ができるのか試行錯誤が続いた。卵はスイーツを固めたり、ふわふわにする万能の食材。卵なしではなかなか思い通りの食感を出せず、ケーキ一つを考案するのにも約半年を費やした。ちとせモール向かいの喫茶店跡を借りたが、改装も自分の手で行ったため、念願のオープンは33歳の時、2016年8月にずれ込んだ。

 卵や乳製品を使わないケーキ、焼き菓子は全て創意工夫のたまもの。例えばパウンドケーキは本来、卵や小麦粉などを同量の1パウンドずつ材料にするのが名前の由来だが、卵の代わりにジャガイモを使った。カスタードクリームの代替では、カボチャを食材にくず粉や寒天を混ぜて固める。健康志向のスイーツだが、濃厚な味わいを売りにしている。

 中でも看板商品「お豆のモンブラン」(税込み430円)は、道産大豆「鶴の子大豆」「とよむすめ」を丸1日蒸して作る手間のかかるスイーツ。「高温で蒸すとぎゅっと固く、ゆでるとべちゃべちゃになる。ゆっくり蒸すのがいい」。工藤さんが小さかった頃に母がみそを手作りしていたと言い、その大豆をおやつ代わりにした思い出を創作に生かした。

 毎週火・水曜は仕込みに時間を割き、食材も「なるべく道産を使いたい」とこだわり。小麦粉や豆乳、ナッツも使わないスイーツも考え、アレルギーのある利用客から「神様のような存在」の声も寄せられた。安心な食材は妊婦にも喜ばれ、アレルギーのない常連客も。工藤さんは「これからもいろんなケーキを考え、多くの方に笑顔を届けたい」と話している。

 営業は午前11時~午後6時。定休日は火・水曜で不定休あり。休みでもホールケーキの注文は相談に応じる。

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