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苫小牧民報

直下型地震に備えて 東胆振、日高にも活断層

石狩低地東縁断層帯南部

 大阪府北部を襲った震度6弱の地震は、改めて直下型地震の恐ろしさを浮き彫りにした。東胆振・日高にも主要活断層帯「石狩低地東縁断層帯南部」があるが断層帯全体が活動した場合、マグニチュード(M)7.7以上の大地震が起きる可能性があり、道はその際に日胆地区で約4万人規模の避難者が出ると想定する。最新の全国地震動予測地図によると、苫小牧市内の一部地域では30年以内の震度6弱以上の地震発生確率が25%前後に上っており、市などは「日頃から地震に備えてほしい」と呼び掛けている。

 政府の地震調査委員会(委員長・平田直東京大教授)が26日に発表した、30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率の分布を示した2018年版全国地震動予測地図。地図上で苫小牧市内を見ると、東部地区の勇払や東開町などが最も高い発生確率を示す、紫色でマーキングされたエリアに入っており、27%前後となっている。一方、苫小牧市役所周辺は8%前後と地域差がみられる。

 今月18日に大阪府北部で震度6弱を観測した地震は、浅い地下で起きた直下型の地震。地震研究推進本部(東京)は胆振、日高を走る同断層帯全体が万が一活動した場合、大阪北部地震のM6・1を上回るM7・7以上の地震が起きる可能性があると指摘する。

 同本部によると、千歳市から安平町、苫小牧市、厚真町を通り、日高沖合まで全長54キロ以上と推定される石狩低地東縁断層帯南部で、30年以内のM7・7以上の地震発生確率は0・2%。交通事故で死亡したり、火災で死傷する確率とほぼ同じというが、文部科学省の地震・防災研究課は「一見すると低い数値だが、ランクは上から2番目の『A』なので警戒が必要」と説く。

 道は石狩低地東縁断層帯南部を震源とする地震が起きた場合、避難者数は胆振、日高地方で3万8700人に上り、約1000人規模の死傷者が出ると予測。住宅など約7000棟の全半壊も想定する。

 苫小牧市は、地域防災計画で「隈根尻(くまねじり)上昇帯」と呼ばれる苫小牧港・西港入り口付近から同市美園町へと約15キロにわたって通る断層の存在も明記。仮に同断層を震源とする地震が発生すれば、最大で震度6強の揺れが想定され、市内だけで死者25人、負傷者398人、避難者数9410人の人的被害が出ると想定する。

 市危機管理室は「いつ大きな地震が起きても全くおかしくない。食料や水の準備、避難場所の把握など日頃からの備えをしてほしい」と呼び掛けている。

 18年版全国地震動予測地図はホームページで閲覧可能。各地の確率は、防災科学技術研究所がウェブサイト(http://www.j-shis.bosai.go.jp/map)で公開している。

 道内では、千島海溝沿いの地震が予想される釧路市や根室市などでの震度6弱以上の地震発生確率が70%前後と大幅に上昇。道外は南海トラフ巨大地震が懸念される太平洋岸で静岡市が70%、長大活断層が走る四国は高知市が75%、首都直下地震が心配される関東南部は千葉市が85%と最も高く、横浜市も82%などとなっている。

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