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根室新聞

チャシ跡群ガイド養成講座開く 10人が「トコロジスト」に【根室】

ノツカマフチャシ跡で実習する受講生ら

 根室の自然や歴史を案内する市民ガイド「ねむろトコロジストの会」(船山岩雄会長)による史跡(チャシ跡群)ガイド養成実践講座が、6月30、1日の2日間で開かれ、10人がチャシ跡群に関わる歴史とアイヌ民族の生活などに理解を深め、フィールドで実際のガイドの仕方などを実習した。2日間の講座を修了した10人は新たに会に仲間入りし、先輩会員に同行して実地経験を積み、トコロジストとして活動していく。

 「ねむろトコロジストの会」は、市観光協会が平成23年に初めて開いた養成講座の修了生で発足。同年10月から活動(有償ボランティア)を開始して八年目。当初は春国岱周辺の豊かな自然の案内から出発したが、地元市民による親しみやすいガイドに好感が持たれ、徐々に依頼が増加。国指定史跡「根室半島チャシ跡群」が「日本の百名城」の一つに選定されると、チャシ跡巡りの案内役にも引っ張りだこになった。

 チャシ跡は、アイヌの祭祀や集会、戦いの砦など多目的に利用されたものと推定されているが詳細は分かっていない。道内に約500カ所の存在が確認されているが、根室市には32カ所もあり、保存状態が良いことや分布密度が濃いことなどから、考古学上の重要な遺跡として、昭和58年に「根室半島チャシ跡群」として21か所まとめて国指定史跡となった。同59年に3カ所追加され、現在24カ所が指定されている。

 講座は、1日目に市歴史と自然の資料館で猪熊樹人学芸主査からアイヌ民族の生活と歴史や、根室半島チャシ跡群などについて学習。2日目はチャシ跡群の中でも主要な見学ポイントとなっているノツカマフ1号・2号チャシ跡とヲンネモトチャシ跡を訪れ、先輩トコロジストがガイドの手本を示した。

 車を降りてチャシ跡まで歩く間に、景色や足元の植物などを紹介して観光客の興味を引き付けたり、チャシの特徴や意味などを分かりやすく説明する仕方などを示した。この日は小雨がぱらつくあいにく視界の悪い天候になったが、ノツカマフチャシ跡では「百名城の中でも、視界の中に人工物の入らない景色が見られるのは、おそらくここだけ。かつてここに暮らしたアイヌ民族と同じ景色を見ているかもしれないと分かると、観光客の興味も増す」と、先輩トコロジストが観光客の関心を引き付けるガイドポイントを伝授した。

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