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根室新聞

北方領土返還求める"国民の意志" 署名9,000万人を突破【根室】

現在までの署名総数は「9001万人」です―と表示されている北方館の署名コーナー

 国民が最も手軽に返還運動に参加する機会の一つとして大きな意義を持つ北方領土返還要求署名者数が、9,000万人を突破した。元島民有志の取り組みに始まってから53年。署名数の伸びはそれだけ北方領土問題が長期化してきたことの裏返しでもあり、決して喜べるものではない。地道な活動の積み重ねによって示された国民の意志が、北方領土返還の一日も早い達成を願っている。

 北方領土返還要求署名運動は、千島歯舞諸島居住者連盟の役職員と元島民有志が、終戦から20年の節目となった昭和40年8月15日に札幌駅前で街頭署名活動を実施したのが始まり。当時街頭に立った元島民は「残暑汗ばむ8月15日、札幌駅前通りで歩道に机を置くことを禁じられていたため画板を肩にかけ、道行く市民に署名を呼び掛けた。祖国復帰の切なる願いを、署名活動に託して立ち上がったのが始まり」と述懐する。

 千島連盟は「多くの団体や個人が参加する北方領土返還要求運動の大きな柱の一つであり、北方領土問題に対する国民世論の結集を図るとともに、ロシアに対するわが国国民の重要なメッセージでもある」と意義を訴えてきた。

 元島民の悲願を込めた活動は、徐々に道内はもとより全国に広がり、現在では北方領土返還要求運動関係団体・機関を中心に精力的に取り組まれており、全国から集められた署名は、国会法の規定に基づいて千島連盟などが行う衆・参両院への請願の際に、毎年国会に提出されている。

 千島連盟によると、昭和40年度からの署名数は、今年5月末の集計で9,000万7,818人となり、9,000万人を突破。6月末現在9,001万5,392人となっている。

 納沙布岬にある北方領土問題啓発施設「北方館」の署名コーナーには、累計署名数が定期的に更新表示されており、9日午後もバスツアーで訪れた観光客が署名していた。中には真っ先に目に飛び込んだ「9001万人」という数字に、誘われるようにペンを取る人も見られた。

 千島連盟の河田弘登志副理事長は、「これまで多くの人々が早期返還を願って署名してきたが、北方領土問題は未だ解決の糸口が見えない。一日も早く返還が実現するまで、機会あるごとに署名活動を続け、北方領土返還を求める国民の意志を示していかなければならない」と、九千万人という数字を受け止め、北方領土問題の早期解決を願った。

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