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苫小牧民報

有珠山噴火対策、初の実動訓練 迅速な対処へ情報収集-第71戦車連隊

災害派遣に向けてトレーラーに装甲車を積む訓練

 陸上自衛隊第7師団指揮下の第71戦車連隊(北千歳駐屯地、大北知史連隊長)は10日、有珠山の噴火災害対処訓練を開始した。同連隊が隊区とする西胆振の各自治体に提案し、初めて展開する実動訓練で、11日まで同駐屯地と有珠山周辺で行う。大北連隊長は「32時間をキーワードに、迅速に対処できるか検証したい」と強調している。

 同連隊は登別以西の西胆振6市町を隊区として受け持っている。2000年3月の有珠山噴火でも、同連隊が真っ先に現地入りし、地域住民の避難活動などを行った。今回の訓練は、同連隊が各自治体と連携を深め、認識の統一を図ろうと企画立案。6月に有珠山周辺で事前研修した上、1977年、2000年の有珠山噴火を踏まえて訓練シナリオを構築した。

 同連隊を基幹に、第7偵察隊、第7後方支援連隊、第122地区警務隊、北部方面輸送隊の隊員約200人、車両68両が訓練に参加し、現地で初動対処の実動訓練を繰り広げる。さらに西胆振の6市町、伊達署、西胆振行政事務組合の約50人、消防車両など5両も参加する。

 10日は同駐屯地で指揮所の情報収集、災害派遣準備などの訓練を公開した。早朝の火山性地震発生に始まり、有感地震の発生や噴火警戒レベルの引き上げなど、次々と新しい情報を与えて隊員が対処。指揮所で情報を受け取った隊員が上官に伝達したり、73式装甲車4両をトレーラーに積んだりと、「本番」さながらの緊迫した様子で準備し、同駐屯地から有珠山周辺に出発した。

 11日まで有珠山周辺で実動訓練し、偵察や経路の確保、捜索、住民の救出や輸送、給水支援などを確認する。14年に登山者58人の犠牲を出した御嶽山噴火も踏まえ、噴火前の捜索活動なども取り入れた。短時間で噴火に至った1977年噴火を基に、有感地震の発生から噴火に至るまで32時間以内で訓練する方針で、大北連隊長は「迅速な対処を検証することが一番。御嶽山を教訓に(噴火前の)安全化も図りたい」としている。

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