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日高報知新聞

吉田知那美さんが特別講演

 精神障がい者の活動拠点「浦河べてるの家」(浦河町築地3)の「第26回べてるまつりin浦河」が4日、浦河町総合文化会館で開かれ、平昌冬季五輪カーリング女子銅メダルの吉田知那美さん(LS北見)が「安心して絶望できる人生」と題して特別講演した。

 べてるの家創業35周年の今年のまつりは、4日が吉田さんの特別講演と「べてるの家35周年」のシンポジウム、午後から1年間の活動紹介、幻覚&妄想大会。5日はメンタルヘルス映画祭、当事者研究ざんまい。6日はべてる見学のプログラム。

 特別講演で吉田さんは、同郷(網走管内常呂町=現北見市)の友人でソーシャルワーカーの内田梓さんを介してべてるの家に関係する本「安心して絶望できる人生」に出会ったことが競技人生を歩む上で大きく影響したことを最初に紹介。

 講演はその内田さんを聞き手に進められた。妹の夕梨花さんも別のチームのカーリング選手でライバルであったことから、勝つことに執着した知那美さんの対抗意識で父母や姉との確執が生まれ、一時は「家族解散」の危機に陥ったという。

 そんな時に出会った「安心して絶望できる人生」の言葉を知って全てを受け入れることができ、いろいろな絶望を経験しても生きていけることを見つけたことから、五輪では笑顔で、競技中はチームメイトの意見に一度は〝そだねー〟と受け入れ、その中から最良の策を見つけて銅メダルにつながったという。

 これらの話をもとに内田さんと仲間が即興劇で吉田一家の当時の様子を再現。また、来場者からの「安心と絶望が結びつかない」との質問に、吉田さんは「絶望しても生きていけるんだと思うと安心のエネルギーが沸いてくる」と答えていた。

べてるから知った言葉について話す吉田さん(左)

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