北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

苫小牧民報

恩人へ追悼の思い込め 大道芸人・ギリヤークさん苫小牧で公演

長年、苫小牧公演を支えた故田中充さんへの思いを込めて追悼の踊りを披露したギリヤーク尼ヶ崎さん

 津軽三味線に合わせて創作舞踊を披露する函館市出身の大道芸人、ギリヤーク尼ヶ崎さん(88)=東京都在住=が25日、苫小牧市内で4年ぶりの舞踊公演を行った。公演当日は雨に見舞われたため、ギリヤークさんの健康にも配慮して、会場を当初の表町公園から隣接する北海道新聞苫小牧支社の1階ホールに変更。情念の踊りを披露した。

 車いすで会場に現れたギリヤークさんは、約300人の観客に大きな拍手で迎えられた。長年得意としてきた「じょんがら一代」から始まり、続いて観客と一緒に手をつないで踊る「よされ節」を見せ、元気な姿をアピールした。

 芸歴50周年記念として十数年ぶりの新作となる「果たし合い」の試演も行われた。俳優歴50年の友人、近藤正臣さん(76)から借り受けた刀のつばをペンダントのように首から提げ、見えない相手に手刀を打ち込むような動作や、両手を広げて不敵な笑みを浮かべるなどの独特の仕草を披露。観客らはギリヤークさんの一挙一動を息をのんで見守っていた。

 母の遺影を掲げて感謝を捧げる祈りの踊り「念仏じょんがら」は、苫小牧公演を1985年から支えてきた友人、故田中充さん(愛称・ツルさん)への追悼の思いを込めて踊った。  ギリヤークさんは「ツルさんが声を掛けてくれたので北海道公演は苫小牧から始まった」と古くからの縁を語り、「きょう苫小牧で踊れるのもツルさんと皆さんのおかげ。この日のことは忘れません」と感謝した。声援に応えるように「じょんがら一代」を再演すると、ギリヤークさんは「90歳になれば、東京五輪がある。その時まで踊り続けます」と声を張り、さらに大きな歓声と拍手が会場を包み、投げ銭が飛び交った。

 一緒によされ節を踊った石狩市の団体職員石崎澄枝さん(47)は「手を取って踊れたことは一生の記念。元気をもらった」と話した。

 ギリヤークさんの苫小牧公演を初回から見て来たという苫小牧市末広町の福井三男さん(70)は「病気を抱えながら、友人や苫小牧のために踊ってくれた。心の底から湧き上がるような熱のこもった思いをもらった。感激した」と目をうるませた。

 今回の苫小牧公演を支えてきた市民有志の一人、市内日新町の辻寿美子さん(66)は「元気な姿を見られてうれしい。来年こそは表町公園で思う存分踊ってもらいたい」と話した。

 ギリヤークさんの苫小牧公演は85年から2012年まで、毎年7月に道内公演の口火を切る形で行われてきたが、13年に健康上の理由で中止。14年に復活公演を行ったが15年以降3年間は、パーキンソン病の悪化などで中止していた。

関連記事

苫小牧民報

ヒメマス大豊漁 釣獲数過去最多6万8206匹-支笏湖漁協

 支笏湖のヒメマス(支笏湖チップ)釣りが大豊漁となっている。千歳市と支笏湖漁業協同組合の調査によると、解禁後の1~15日に釣り上げた釣獲数は前年同期比83・8%(3万1101匹)増の6万8206...

苫小牧民報

安平川下流に遊水地 道が環境保全と治水対策

 苫小牧東部地域(苫東)を流れる安平川下流域の治水対策で道は、弁天沼を含む湿地帯約950ヘクタールの一部を対象に遊水地(河道内調整地)として試験的に整備する工事を今年度中に着手する。この堤防は洪...

苫小牧民報

激励受け、25キロ徒歩行進 候補生42人、基礎能力身に付け-陸自第7師団

 陸上自衛隊第7師団は指揮下にある第7特科連隊が担当する自衛官候補生課程の訓練、「25キロ徒歩行進」を公開した。北海道大演習場東千歳地区の経路を移動し、安全確認を励行しながら踏破する内容。途中で...

日高報知新聞

OBとの合同演奏も【浦河】

 浦河高校吹奏楽局(局員30人)の第23回定期演奏会が15日、浦河町総合文化会館文化ホールで開かれ、多くの聴衆を前に練習を重ねてきた5曲を演奏。第2部では卒業局員も加わり、現部員と息の合った合同演奏...

日高報知新聞

増収減益、2.7億円の黒字【浦河】

 日高信用金庫(本店・浦河町、大沼孝司理事長)の第97期通常総代会が17日、浦河町総合文化会館で開かれた。2019年3月期決算は前年度比で増収・減益となり、当期純利益は約7800万円減の2億716...