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函館新聞

宿泊キャンセル相次ぐ 函館観光に打撃

JR函館駅前で土産店を探す旅行客(7日)

 北海道胆振東部地震が起きた6日以降、函館市内の宿泊、観光施設では旅行を中止する客らのキャンセルが相次ぎ、影響が広がっている。好調な海外客の入り込みにも影を落とすことが見込まれ、秋の3連休を前に関係者はショックを隠せないでいる。  6日午後9時過ぎに電気が復旧した函館国際ホテル(大手町、117室)は同日、予約客約80人のみを受け入れた。7日は約150人が宿泊。キャンセルは6、7の両日で計約160人が出た。  6日の朝食は、夜中に焼いていたパンや非常用の缶詰、水を提供。昼、夜はレストランの営業ができなかった。7日朝は、パンやオムレツなど洋食のみを提供し、その後は通常通りの営業。今後について、深谷浩司総支配人は「すでに団体客などキャンセルの報告を受けている。影響が残りそうで不安」と頭を抱える。  湯の川プリンスホテル渚亭(湯川町、186室)は6日、停電のため周辺のホテルで利用を断られた客の受け入れを含め、約140人が宿泊。通電した7日もほぼ同数が宿泊したが、キャンセルの電話が相次ぎ、今後の予約分も含めると300件以上の取り消しがあったという。  函館ホテル旅館協同組合によると、多くの加盟施設で9月中はほぼ満室の予定だったが、地震発生後の3日間で、予約の3割がキャンセルされたという。遠藤浩司理事長は「東日本大震災の直後に近い状況になりつつある。9、10月は3連休もあってトップシーズンに近く、北海道新幹線開業で好調を維持してきたのに悪い夢であってほしい」と悲痛な声を上げる。  地震発生が秋の修学旅行シーズンと重なり、観光施設も打撃を受けた。五稜郭タワーは営業を再開した7日、修学旅行生を含め団体客で2000人を超えるキャンセルが発生。展望台利用客は、前年同日の3分の1にとどまった。先行きについて、大場泰郎営業部長は「旅行意欲に影響を与え、大きなマイナスは避けられない」と話す。  JR函館駅前周辺の土産物店などは7日、軒並み営業を取り止め、観光客にも影響が出た。台湾から函館を訪れていた男性(56)は家族とともに化粧品などを買おうとドラッグストアを訪れたが、免税対応店で停電などの影響で手続きができないため購入を諦めた。男性は「買えずに残念。ほかの店を探したい」と肩を落とした。  日銀函館支店の井上広隆支店長は同日、同支店で開いた記者会見で、外国人観光客の動向に触れながら「(地震の)映像が世界中に発信され、一時的に影響は出るのは避けがたい」とした上で「イベントの開催などしっかりとした取り組みをして、影響を小さくしていくことが必要だ」と提言した。

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