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日高報知新聞

電力復旧も断水続く 日高町

 胆振東部地震で停電が続いていた日高管内は、9日午前までに全町で電力が回復し、大半の学校で授業も再開した。ただ、日高町などで断水が続き、避難者もいて、道内全域で食料品を中心に物不足は続いている。また、復活した電力の供給量にも限りがあり、しばらくは道民全体で節電を心がける綱渡りが続く。10日までの管内の地震の影響をまとめた。

【人的被害】

 地震による人的被害で10日までに、新たに新冠町の92歳の女性が腰部骨折の重症で、新ひだか町内の病院に入院していることが分かった。

 女性は同町共栄の老人福祉施設の入所者で、7日朝に病院で受診後、入院。町によると、地震当日に同施設に対して人的被害の状況を確認した際には、人の被害はないという返答で、町では「けがによる入院の情報は10日に知った」という。

 管内では、地震で新ひだか町静内古川町の55歳の男性が荷物の下敷きになり死亡。ほか、震度6弱を記録した日高町で頭部打撲と股部打撲で2人が中程度のケガを負い、同じ6弱の平取町と合わせ、ガラス片などによる軽傷は計29人。

【断水】

 管内の停電は7日夜までに大半の町で解消したが、日高、平取両町の一部地域では9日まで停電が続いた。全面復旧は日高町が9日午前10時半過ぎ。平取町も最後の旭地区も9日中に通電した。

 断水は10日も日高町門別本町や富川地区で続き、長期化している中、自衛隊の給水とともに、9日から富川東防災広場で自衛隊による入浴支援も始まった。

 送水管の破損と推定される日高町の10日午前現在の断水は、門別本町605戸、駒丘・富川西・同北5丁目付近の一部の925戸の計1530戸。

 平取町も長知内や幌知内で断水が続いていたが、9日午後1時までに長知内地区46戸を最後に完全復旧した。ただ、送水が一定しなく、水の濁りなども一部で確認されているため、10日も平取中グラウンドと二風谷アイヌ文化博物館駐車場に自衛隊の給水車が配置している。

【避難】

 地震後の避難所は、日高町で11カ所、平取町で6カ所、新ひだか町で4カ所、浦河、様似両町に各1カ所の計5町23か所を開設。日高、平取町を除く3町は7日夜までに閉鎖。避難指示の出ている地区(富川)がある日高町、停電や断水が長く続き、10日午前も避難勧告が継続している平取町振内(対象1人)など一部はまだ避難住民がいる。

【停電影響】

 日高中央漁協が事業主体の浦河町東栄の浦河地区ウニ種苗センターで育成していたウニの種苗60万粒が、6日からの停電で死滅した。

 同漁協によると、海水を循環しながら一定の温度に保つポンプを動かすことができず、昨年の秋から育て、近く放流の予定だった種苗100万粒のうち、外部の水槽で育てていた60万粒が被害にあった。

断水地区で自衛隊による給水支援=日高町=

停電の影響で死滅したウニ種苗=浦河町=

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