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室蘭民報

温泉施設は通常営業に、館内の一部制限も【登別】

JR登別駅には多言語表記の案内板も設けられたが観光客は通常よりも少ない

パンフレットを配布して節電を呼び掛ける北海道電力、胆振総合振興局の担当者

 胆振東部地震の発生から、あす13日で1週間を迎える。登別市の登別、カルルス両温泉などではほぼ通常営業の態勢に戻った。素泊まりのみや館内施設の一部制限などがありながらも、各施設いずれも受け入れ態勢を整えている。一方で宿泊キャンセルも続き、訪日客を中心ににぎわう名所などでは物寂しさも漂う。市内では節電に向けてさまざまな取り組みが進められており、復旧を側面からバックアップしている。

 登別港町のJR登別駅。観光客が多く立ち寄る登別観光の出入り口。バスやタクシーなど来登手段が複数ある中で、一度に大量輸送が可能なJRを利用する客も多い。11日午前10時半、同駅を訪れると、利用客はごくわずか。数えるほどしかいない。通常であれば、中国語や韓国語、英語などさまざまな言語が飛び交い国際色豊かな場所。チェックアウトを終えて次の目的地に向かう観光客が多くいるはずだが、関係者は「天候が悪い日でも高速バスに乗るため、駅に立ち寄る観光客はいる。観光客自体が減っているのが一番の理由」と話す。

 登別国際観光コンベンション協会によると、地震発生に伴う停電以後、各施設では合わせて約1万2千人の宿泊キャンセルが相次いだものの、自家発電機を用いるなどして、営業を継続してきた。週明けから通常営業にシフトした宿泊施設も多く、登別温泉、カルルス温泉、上登別温泉、登別地区を合わせた宿泊、日帰りの計20施設でほぼ通常態勢に戻った。登別の基幹産業・観光を支える温泉街だけに、「地震発生前のにぎわいに戻ってもらいたい。ホテルはいつも通り営業しているので、多くの観光客に来てほしい」と呼び掛ける。

 「景勝地についても地震の影響はなく、通常通り営業しておりますので、皆様ご安心ください」(原文のまま)。同協会は胆振東部地震における登別温泉の状況と題して、フェイスブックで通常営業している旨を案内した。同様の文章をホームページでも紹介しており、中国語・英語でも表記した。年間約400万人が訪れる登別。4分の1は訪日客だ。苫東厚真火力発電所の全面復旧が11月以降になる見通しも11日に明らかになり、観光業者は「風評被害が心配。登別は無事なので、正確な情報に基づいて訪れてほしい」と期待する。

 日常生活に戻った市内では、節電に向けた取り組みが本格化している。市内スーパーやドラッグストア、コンビニエンスストアでは必要最低限の照明で営業中。このうち登別中央ショッピングセンター・アーニスでは、1階ロビーのテレビ使用を控えているほか、テナントに呼び掛けて使用する電灯の削減を呼び掛けた。本格的な電力復旧前でも一部商品を出入り口前で販売するなどしていたが、アーニスは「食料をはじめ必要物資を購入する際に不便にならないよう、今後は発電機を備えるなど対応が必要になる」と災害時でも営業継続できるよう検討に入った。

 登別商工会議所は、節電コア時間帯(平日午前8時半~午後8時半)への理解・協力を呼び掛ける文書を発信。具体的な取り組み例として使用していないOA機器の電源を切ることや、電気温水器、温水洗浄便座の設定温度低下などを示した。

 買い物客や地域住民に節電を呼び掛けようと、北海道電力と胆振総合振興局は11日、若山町のイオン登別店で啓発活動を行った。パンフレットを配布して協力を求めた。

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