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苫小牧民報

安平・追分菊池病院、断水でも奮闘 住民の心のよりどころに-胆振東部地震

容態が急変した住民を受け入れ、点滴などで対応している追分菊池病院

 胆振東部地震に見舞われた安平町で、唯一の入院ベッドを有する追分菊池病院は停電や断水に見舞われながらも、地域の中核医療機関としての役割を発揮している。多くの住民が不安な生活を送る中、体調を崩したり、薬が必要な人々を受け入れ、病院が地域住民の心のよりどころとなっている。

 「とにかく病院が心配ですぐに駆け付けた」と、同病院常務理事の菊池正さんは振り返る。

 地震の衝撃で外壁が剥がれ、院内はカルテや薬品の入った棚が倒れて床を埋め尽くしていた。停電のため懐中電灯の光で入院患者の安否確認を急ぐなど対応に追われたが、幸い地震が発生した6日の夕方に電気が復旧。水道が8日から使えるようになるまで、水は貯水タンクや山林内から引いた水、給水所など考えられるさまざまなルートから確保した。入院患者20人への水分補給や体を拭くなどの作業に通常通り対応するとともに、食事は保存していた食材を活用するなどして乗り切った。

 スタッフ約30人の多くも被災したため、外来診療は午前中に制限。午後は急患対応に限定しつつ、院内の後片付けを進めた。午前の外来には1日80人が訪れ、午後は1日20~30人が受診。地震発生後の6日から10日までの5日間に地震関連で受診した患者は120人に上った。

 割れたガラスで手や頭を切ったり、震災後にストレスや持病を悪化して受診するケースが目立った。避難所生活を送る住民が呼吸困難で搬送され、エコノミー症候群と診断され、専門医のいる札幌の病院へ送ったケースもあった。

 追分若草の井上順子さん(78)は、町内会役員として被災後2日間、炊き出しを手伝ったが、疲労困憊(こんぱい)で自宅で静養。断水と停電が続き、不便な生活を送る中、腹痛に耐えきれず病院に駆け込み、点滴を打ってもらい容態が回復した。「地震で家の中がぐちゃぐちゃになったが、主人を6月に亡くしたばかりで片付けもままならず、これから先どうなるか不安でストレスが溜まっていたと思う。でも病院が開いていたのでほっとした」と語る。

 献身的にケアに当たる看護師の原ますみさん(46)は、追分在住で自身も被災者で「自宅も病院も水がないと、何もできない」と痛感。病院ではスタッフも被災者のため、看護師らの子どもを病院で受け入れ、食事や入浴を提供した。

 震災後の不安定な病院運営を統括した菊池さんは「患者を受け入れるためには、被災したスタッフも支えなければならない。徐々に院内の体制が整いつつあり、早く通常の診療に戻したい」と話した。

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