北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

日高報知新聞

「キムンカムイとアイヌ」

ギャラリーツアーで仕掛け弓について解説する山崎さん

【新ひだか】町教委、アイヌ民族文化財団主催の平成30年度アイヌ工芸展「キムンカムイとアイヌ―春夏秋冬―」が15日、町博物館で始まった。11月4日までで、入場無料。

 アイヌ工芸展は、アイヌ文化への国民的な理解と伝承者の伝承意欲向上を図ることを目的に、平成9年から毎年開催。今回も国土交通省、道教委、道アイヌ協会が後援し、秋田県立博物館、釧路市立博物館、国立民族学博物館、斜里町立知床博物館、東京国立博物館、道立北方民族博物館が出品協力している。

 キムンカムイはアイヌ語で「山にいる神」であるクマ(ヒグマ)を意味する。展覧会では、アイヌとクマの四季折々の営みをさまざまな道具や写真で紹介。アイヌの人々と同様に、クマなどの大型獣を捕る「マタギ」の等身大人形なども展示しており、約200点もの貴重な資料を観覧することができる。

 開場を前に開会式が行われ、主催者を代表してアイヌ民族文化財団(札幌市)の中村睦男理事長は「新ひだか町では9月23日にシャクシャイン法要祭が開催され、国内各地から大勢のアイヌの方々が集まる。このような地でこの時期に、このような展覧会を開催できることをたいへんうれしく思っている」、大野克之町長は父親がアイヌの人たちと一緒にシカやクマを捕るために猟銃の弾に火薬を詰めていた記憶を披露し、「展覧会は立派なものになっているので、広く多くの方々に見てもらいたい」とそれぞれあいさつ。

 来賓として国立アイヌ民族博物館設立準備室の佐々木史郎主幹・学術博士、新ひだかアイヌ協会の大川勝会長、三石アイヌ協会の幌村司会長、展覧会の企画に携わった企画委員長の函館市縄文文化交流センターの長谷部一弘館長代理らが紹介された。

 この後、一般も含め約30人が参加してギャラリーツアーが行われ、アイヌ文化を北大アイヌ・先住民研究センター准教授の山崎幸治さん、クマの生態を知床財団保護管理研究係主任の葛西真輔さんがそれぞれ解説。

 山崎さんはクマやシカ、キツネなどを捕獲する仕掛け弓について「アイヌの人々の長年の知恵で、糸のゆるみ具合や高さを変えていて、クマには心臓に当たるようにしていた」、葛西さんは夏のクマについて「繁殖シーズンだが食料に乏しく、農作物によく被害がある。8月中旬から9月上旬にかけて樺太マスがそ上するので、食料事情はガラッと変わってくる」と説明していた。

アイヌのさまざまな装飾品や儀礼道具も展示

関連記事

日高報知新聞

今年は4億7千万円目標に【浦河・様似】

【浦河・様似】ひだか東農協(本所・浦河)が運営する浦河と様似両町にあるイチゴ共同選果場が、17日から同時に本格稼働に入った。今年のイチゴの生育は順調で「品質も良い」(同農協)という。共同選果は11...

日高報知新聞

大規模災害時の業務協力【浦河】

 浦河海上保安署(葭谷真志署長)と浦河警察署(原田周兒署長)は17日、大地震や津波、台風など大規模災害時に相互に業務協力に関する申し合わせを締結した。署規模同士の協定締結は道内で初めて。締結後、...

苫小牧民報

白老漁港でイトウ釣る 「分布考えても珍しい」-千歳水族館

 苫小牧市の太公望が17日、サクラマス釣りに出掛けた白老漁港で種類を判別できない魚を釣り上げた。サケのふるさと千歳水族館=千歳市花園=に持ち込んだところ、菊池基弘館長の鑑定で、イトウと判明。環境...

苫小牧民報

「キハ183系」も到着 SLと並んでお披露目-安平の道の駅

 道内の鉄道の歴史を刻んできた特急用ディーゼル気動車「キハ183系」の初期型先頭車両が16日、安平町追分の道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」に到着した。同日午後、先に公開された蒸気機...

室蘭民報

クマ牧場総選挙で神セブン決まる、ベッキー頂点【登別】

 のぼりべつクマ牧場(登別市登別温泉町)が実施していた雌グマナンバーワンを決めるイベント・NKB総選挙2019の順位が確定した。上位7頭による“神セブン”を逃していた昨年8位のベッキーが、悲願の頂...