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根室新聞

クナシリ・メナシの戦い犠牲者を供養【根室】

犠牲者の数だけイナウを立てて供養する参加者ら

 1789年(寛政元年)のクナシリ・メナシの戦いで犠牲になったアイヌ民族を供養する「ノツカマップ・イチャルパ」がこのほど、ノツカマップの㈲丸星水産番屋と納沙布岬で行われた。供養祭には道内各地から30人の関係者が参加。犠牲になった37人分のイナウ(木幣)を立て、ノツカマップの丘から海に向かって祈りを捧げながら、無念の最期を遂げた祖先を手厚く供養した。

 公益社団法人北海道アイヌ協会の根室アイヌ協会が主催し、儀式は阿寒のノツカマップ・イチャルパ実行委員会が主宰。イチャルパ(供養祭)は今年で45回目を迎え、一日目にノツカマップ、二日目に納沙布岬にある和人の墓碑「横死七十一人之墓」でそれぞれ行った。

 このうち、一日目のノツカマップでは、海を望む小高い丘に立てたイナウに酒や果物、米などを供えて犠牲者を供養した。今年は北海道アイヌ協会本部から理事の高木喜久恵さん(71)=白糠町=が初めて参加し、「犠牲者を悼むとともに、先祖に感謝し、後継者としてこれからも頑張る決意を持った」と話していた。

 この後アイヌ民族運動家で木彫家・シンガーの結城幸司さん=札幌市=がアイヌ音楽「クナシリメナシに馳せる想い」と題した講演を予定していたが、6日の胆振東部地震の影響で来根がかなわず中止となった。深夜は海に向かって叫び祈る「ケウタンケ」、翌日は納沙布岬へ移動して、和人の墓碑を前にイチャルパを行った。

 クナシリ・メナシの戦いは、寛政元年5月に和人の武力抑圧と横暴に対して国後とメナシ(現在の標津町、羅臼町付近)のアイヌ民族が平和を願って蜂起し、和人71人を殺害したことから、アイヌ指導者37人が処刑された。イチャルパは同協会が昭和49年から、年に一度の供養を続けている。

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