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日高報知新聞

新像除幕し礼拝【新ひだか】

【新ひだか】アイヌ民族の長・シャクシャイン(1669年没)をしのぶ第72回法要祭(実行委主催・大川勝委員長)が23日、静内真歌公園で行われ、新しいシャクシャイン像がお披露目された。

 シャクシャインは松前藩の圧迫や過酷な搾取に対して、アイヌ民族のために立ち上がり、道内各地から同族多数の参加を得て静内からクンヌイ(渡島管内長万部町)まで攻め寄せるが、幕府の援軍にはばまれ、シベチャリ(静内地方)のチャシ(とりで)まで後退。松前藩の和睦交渉に応じたが、その席で謀殺された。

 法要祭は、人間平等の理想と民族自衛のため和人と戦った英傑の霊を慰めるため、シベチャリのチャシがあった真歌の丘で毎年開催している。

 今年も道内各地のアイヌ協会幹部や道アイヌ協会の加藤忠理事長、鈴木貴子(自民党)、山岡達丸(国民民主党)両衆議、管内選出の藤沢澄雄、金岩武吉両道議、橋本元秀内閣官房アイヌ総合政策室長、大野克之新ひだか町長、坂下一幸様似町長、池田拓浦河町長、川上満平取町長、渡島管内の木幡正志長万部町長、岩村克詔八雲町長らが来賓として参列。一般参加者や米国フロリダ州の先住民セミノール族を含め国内外から約1200人が来場した。

 老朽化で撤去された旧像にかわる高さ約4㍍(台座を除く)の新シャクシャイン像は、これまでのアイヌの指導者としての勇ましい姿から、凛々しく平和への祈りをささげる姿に変更。主催者や来賓による除幕式の後、委員長の大川新ひだかアイヌ協会長は「今後はこのシャクシャイン像がアイヌ民族の象徴となる」とあいさつ。

 続いて、来賓あいさつが行われ、このうち大野町長は「新しい像はまさに共生の象徴。2020年に白老町で民族共生象徴空間ができるが、それを先取りしたような新ひだか町における建立はまことにうれしいこと。この像を中心に道内のみならず日本全国に共生の象徴として新ひだか町から発信していければ」と話した。

 新しいシャクシャイン像の前で礼拝が行われた後、公園広場で「ハルランナ」(もちまき)が行われ、実行委員や来賓が参加。昼食時にはマチェプ(サケの串焼き)などが提供された。

ハルランナで来場者にもちをまく実行委員と来賓たち

 また、法要祭後には日高管内各町や道東など道内11保存会が参加し、第41回芸能文化交流会(道アイヌ協会本部主催)も行われ、古来から伝わる踊りと歌の舞踊を披露した。

新しいシャクシャイン像前で伝統のカムイノミによる礼拝を行う大川会長

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