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苫小牧民報

胆振東部地震から間もなく1カ月 厚真、安平、むかわ、観光業になお影響

建物の安全性が確認され再開したむかわ町穂別博物館

 最大震度7を観測した胆振東部地震の発生から6日で1カ月を迎えるが、厚真、安平、むかわの3町では、観光業への影響が依然として続いている。厚真町は稲刈りやキャンプなど自然体験型の観光が売りだが、被災により再開のめどは立っていない。安平町では9月の収穫祭が中止となり、むかわ町も一部観光施設が営業を停止したままだが、一部でイベント開催の動きも出始めている。同町は11月に復興行事の開催を計画しており、地域活性化の足掛かりにしたい考えだ。

 厚真町は農作物の収穫などを体験できる「グリーン・ツーリズム」を観光の目玉にしているが、田植えや稲刈りができる水田は、被災した幌内地区にあり、土砂崩れの被害で観光客の受け入れが難しい状況にある。例年、体験後に入浴施設を利用する観光客も多く、町内本郷の「こぶしの湯あつま」の設備不良などによる営業停止も痛い打撃となっている。

 年間約2500人が楽しむハスカップ狩り体験も、再開時期は未定だ。協力農園の半数が土砂崩れなどで被災しており、畑の修復には時間がかかる見通し。最近、ようやくイモ掘り観光などの一部で受け入れ再開の動きが出始めた。

 イベント「あつマルシェ」(町観光協会主催)も中止に。取れたて野菜を売る行事で昨年は約1000人が来場したが、会場に地割れなどが起き、安全が確認できないため来年に延期となった。

 同協会は「地震の影響は続く見通しだが、名物イベントの『あつま国際雪上3本引き大会』(1月)や『ランタン祭り』(2月)などはぜひ開催したい」と意気込む。

 安平町でも、あびら観光協会が予定していた収穫祭のうち9月のジャガイモ掘り体験は中止となった。ただ、21日には同町遠浅のそば店「そば哲」でそば打ち体験を実施する。

 一方、むかわ町では、温泉施設と宿泊施設を併設した道の駅「四季の館」が今月末の営業再開に向けて急ピッチで準備を進める。地震後に休館していた同町穂別博物館は9月30日、施設の安全が確認されて25日ぶりに開館。同館の桜井和彦館長は「6日からの3連休で客足が戻ってくれたら」と期待を込めた。

 11月3~4日には町と観光協会の主催で、旬のシシャモを味わえるイベントなどを用意した復興行事の開催も決定。3日夜には復興に向けて町民を勇気づけようと花火大会を計画。関係各所と調整中だ。

 同町観光協会の荒舘康治事務局長は「例年以上に多くの人に来てもらい、むかわを復興させたい」と力を込めた。

 道内では震災以降、旅行ツアーや宿泊施設の予約のキャンセルが相次いだが、来道する旅行客の宿泊費などを最大7割補助する国の「北海道ふっこう割」、JR北海道の新幹線割引、エアドゥの運賃割引などが、道内旅行活性化の起爆剤として期待が高まっている。

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