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根室新聞

湾中の漁師がクルーズ事業を開始 風連湖・温根沼を遊覧【根室】

写真は8月の試運航の様子

 根室湾中部漁協青年部所属の漁師・小向純一さん(41)が、風連湖・春国岱と温根沼を遊覧するボートクルーズを展開している。9月上旬から自前の漁船で運航しており、雄大な景色とともにタンチョウやアザラシなど野生動物のほか、カキ漁など地元産業の様子を見られるのが魅力。14日には親子向けの「フィッシングクルーズ」も開く予定で、ラムサール条約登録湿地を間近で体感できるアクティビティとして注目を浴びそうだ。

 遊漁船業者として道の登録を受け、クルーズは休漁に合わせて一日3便運航する見通し。幌茂尻漁港から風蓮湖を遊覧するAコース(1時間半、5,000円)、川口船着場から風蓮湖のBコース(1時間、4,000円)、温根沼漁港から温根沼のCコース(30分、3,000円)の3コースのほか、チャーター船と遊漁船(釣り船)も用意。いずれも予約制で最少2人から運航する。

 遊覧中にはタンチョウやハクチョウ、オジロワシなど「野鳥の宝庫」を体感できる野生動物に出会えるほか、エゾシカの大群や水面からアザラシが顔を出すことも。風蓮湖では地元漁師が漁をする姿を見られることもあり、小向さんは「この自然の恵みをもらって仕事をしていることも伝えたい」と話している。

 平成17年にラムサール条約の登録湿地となった風蓮湖・春国岱。小向さんはここで20年以上にわたってウニや刺し網漁を営み、旧幌茂尻小学校に通っていた幼少期は高台から望む夕景を心の原風景としていた。大人になって魅力を再認識し、「素晴らしい自然を多くの人に体験してもらいたい」と考えるようになったが、これまで遊覧船は存在しなかった。

 所属する湾中漁協の青年部でも話が挙がっていたものの、今までになかった取り組みの難しさから実際の運航には至らなかった。そんなとき目にしたのが、度重なる爆弾低気圧で破壊された春国岱の木道が、全国の支援者によるガバメントクラウドファンディングで復旧した報道で、小向さんは「地元漁師として感激した。自分にも何かできないかと、強く感じた」と一念発起し、先陣を切ってクルーズを始めることにした。

 実施主体を「North Cruise(ノース・クルーズ)」と名付け、小向さんのあとに続く担い手として同青年部の鷹架雅崇さん(28)、髙根良輔さん(26)も協力する。小向さんは「まだ手探りな部分もあるが、次世代へ定着させられるよう、いろいろなことを試していきたい」と話し、クルーズを地域活性の足がかりにしたい考えだ。

 詳細はホームページ(https://northcruise56.wixsite.com/northcruise )で。問い合わせは電子メール(northcruise56@gmail.com)へ。

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