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日高報知新聞

新たな10年へ大会宣言【様似】

【様似】第9回日本ジオパーク全国大会アポイ岳(北海道様似町)大会は7日、午後からパネルディスカッションのあと、実行委員長の坂下一幸様似町長が新たな10年の指針となる大会宣言を行い閉会した。

大会宣言する実行委員長の坂下様似町長

 大会は貴重な地質遺産の全国44(うちユネスコ世界ジオパーク9)のジオパークを持つ市町村・地域から約600人が参加し、6日に開幕。世界ジオパークネットワーク協会のニコラス・ゾウロス会長(ギリシャ・エーゲ大学教授)の基調講演や「ジオパークが担う減災・防災活動」など8つの分科会などでこれから目指すべき理念や方向性について学び議論した。

 7日は引き続き分科会と、北海道150年を記念し千葉大教授の中川裕さんが「アイヌ語から見えるアイヌの世界観~ゴールデンカムイの世界より~」、北海道博物館学芸主幹の池田貴夫さんが「北海道の長い歴史~その中の北海道150年~」と題して講演した。

 午後からはパネルディスカッション。日本ジオサービス代表取締役の目代邦康さん、北海道博物館学芸主査の栗原憲一さんをコーディネーターに、ユネスコ世界ジオパークカウンシル委員の渡辺真人さん、秋田県湯沢市産業振興部長の沼倉誠さん、三笠ジオパーク推進協議会事務局次長の下村圭さん、山口県荻ジオパーク構想推進協議会専門員の白井孝明さん、アポイ岳ジオパーク認定ガイドの小林弥生さん、名寄市のなにいろ工房代表の黒井理恵さんの6人がパネリスト。

これまでの10年を振り返ったパネルディスカッション

 「これまでの10年から明日のジオパークを考える」をテーマに、各ジオパークを事前に評価した「見える化シート」を使って議論したが、この中で小林さんはアポイ岳の運営について「10年たって組織がマンネリ化し、審査に向けての活動に追われ、住民とのコミュニケーションがしっかり取れていないと思う」と悩む一方、「まちの人たちは大会に本当にこれだけの人が来てくれるか不安だったと思うが、開催前には町ぐるみでごみ拾いや草取りで協力してくれた。ジオパークを通して町の人が主人公になればいろいろな可能性が広がるのではないか」と発言した。

 閉会セレモニーでは大会宣言の後、次回開催地の九州・おおいた豊後大野ジオパーク推進協議会長の川野文敏豊後大野市長が「アポイ岳に負けないよう準備に入っている。思い出に残る大会にしたいのでぜひ参加を」と呼び掛けて様似中3年の附田颯汰君と金子里桜さんが閉会あいさつして締めくくった。

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