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苫小牧民報

恵庭ブラックラーメン新名物に 半世紀の歴史受け継いだふじや食堂

旧ふじや食堂ののれんの前で新名物の恵庭ブラックラーメンをPRする藤田社長

 恵庭市栄恵町で1963年に開店し、半世紀以上にわたって市民に親しまれてきたラーメンとジンギスカン料理の店・ふじや食堂は、創業以来、厨房を守ってきた熊谷カズ子さん(78)が2年前に引退し、現在は同じ栄恵町でパブなどを営む飲食業のブレスト(藤田誠社長)がのれんを引き継いでいる。実家が隣にあり、子どもの頃から熊谷さんに家族のようにかわいがられてきたという藤田社長(44)は「新しいものにばかり目が向きがちな時代だからこそ、先人の思いを受け継ぎながら大切なものを残していきたい」と語る。

 藤田社長は札幌や横浜の日本料理店などで和食の修業を積んだ後、父親が営む居酒屋を手伝っていたが、その後に独立してパブ経営を始め、一時期はラーメン店も開いた。熊谷さんが引退を考えていることを聞いたとき、「恵庭で昔からやってきたふじやの名前がこのままなくなっていくのはもったいない」と、店名を引き継ぐことを決意。札幌の中華料理店で働いていた同級生だった中野洋之さん(44)と2人で、2016年10月から新しいふじや食堂を始めた。

 中華料理店に業態を変え、看板料理は「麻婆(マーボー)豆腐」(税込み800円)。メニューにはラーメンやジンギスカン料理も残っているが、味は以前とは違うものになっている。和食の藤田社長と中華の中野料理長がそれぞれの経験を注ぎ、「新しい恵庭の名物として長く市民に愛されるものにしたい」と生み出した「恵庭ブラックラーメン」(税込み750円)は、特に人気のあるメニューの一つ。

 50年以上継ぎ足しながら煮込み続けてきた秘伝のチャーシューのたれを藤田社長が父親から譲り受け、それをベースにたまりじょうゆや黒糖、黒みりん、中華料理の中国しょうゆなどを合わせた黒いスープは、濃厚で深みのある味わい。中太の縮れ麺には道産小麦を使っている。

 「まず一度食べてもらい、一人でも多くの人に恵庭ブラックの名前を覚えてほしい」と市内のさまざまなイベントに出張し、少しずつ知名度も高まりつつある。現在は夜のみの営業だが、客層を広げるため「今後は昼の営業も考えていきたい」と言う藤田社長。古くからののれんを守りながら、10年、20年先まで残る新しい恵庭の名物を育てていく試みは、これからが本番となる。

 ふじや食堂は日曜定休。午後6時から翌午前2時ごろまで営業している。

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