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苫小牧民報

鉄路維持、具体策検討へ 東胆振と南空知2市3町で連絡協議会設立-JR室蘭線沼ノ端―岩見沢間

沿線自治体の首長や関係者が集まり、岩見沢市で開かれた協議会の初会合

 JR北海道が「単独では維持困難な線区」としたJR室蘭線沼ノ端―岩見沢間(67キロ)をめぐり、苫小牧市を含む東胆振と南空知の沿線自治体2市3町が8日、「JR室蘭線活性化連絡協議会」を設立し、岩見沢市内で初会合を開いた。同線区の維持に向け、今年度中の完成を目指すJR北のアクションプラン(行動計画)の策定作業に連動し、列車の利用促進策などを具体的に検討していく。沿線自治体が連携し、鉄路を存続させる動きが本格化する。

 室蘭線沼ノ端―岩見沢間は、輸送密度(1キロ当たりの1日平均輸送人員)が200人以上2000人未満の赤字線区。2016年11月にJR北が同線区を含む維持困難線区を公表した後、東胆振と南空知の沿線自治体2市3町(苫小牧市、岩見沢市、安平町、由仁町、栗山町)がそれぞれ対応策を検討。今年5月には2市3町による初の意見交換会を岩見沢市で開き、同線区維持の必要性を確認し合った。

 利用促進などの議論を深める協議会の設立総会には、2市3町の首長の他、道と北海道運輸局がオブザーバーで出席。岩見沢市の松野哲市長を会長に選任した。

 非公開で開かれた会合では、JR北が今年度中に策定する行動計画に協力する方針を決めた。近く下部組織に実務者レベルの作業部会を設置し、JR北と協議に入る。

 終了後の記者会見で松野市長は、鉄路の維持に向けて「JR側に同区間の収支や利用状況の情報提供を求めており、利用促進策と経費削減をポイントに協議していく」と説明。「住民に情報を提供しながら、理解が得られるように取り組みたい」と述べた。

 協議会の発足に伴い、沿線自治体の首長らは同線区存続への決意を新たにしている。苫小牧市の岩倉博文市長は「協議会が立ち上がったことは大きな意義がある。情報共有を図りながら、国、道の動きに連携してしっかり対応していく」と話し、安平町の及川秀一郎町長は「これまで以上に鉄道関連の企画、イベントを実施し、生活に密着した形で利用促進を進めたい」との考えだ。

 由仁町の松村諭町長は「鉄道と共に歩んできた町であり、経済活動や住民の足に欠かせられない。他の自治体と協議を重ねていきたい」と述べ、栗山町の佐々木学町長は「駅を中心に市街地再開発を進めているところ。町の振興発展にJRは欠かすことができず、鉄路を守りたい」と力を込める。

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