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日高報知新聞

藤田菜七子騎手、根本康広師 馬産地にエール【新冠】

【新冠】日高女性軽種馬ネットワーク〝馬女ネット〟(酒井百合子会長)の「設立10周年記念トークショー」が13日、レ・コード館で開かれ、JRA唯一の女性騎手として活躍する藤田菜七子騎手(21)と師匠の根本康広調教師(62)が今後の夢や馬産地に対する思いなどを語った。

トークショーで馬について語る藤田騎手(左)と根本師(右)

 馬女ネットは管内の軽種馬経営者夫人や女性従業員などで構成。軽種馬生産にかかわる女性自らが経営参画・社会参画に取り組むとともに、その活動を通して軽種馬振興に寄与することを目的に平成21年5月8日に設立された。

 設立以来、軽種馬の生産技術研修会や先進牧場の視察研修会をはじめ、募金活動を行ってホッカイドウ競馬のマスコットキャラクター・ナナセちゃんの着ぐるみを寄贈するなど、女性ならではの視点に立った活動を行い、道が農業経営の改善や起業化、農村生活の充実、地域の振興などのために積極的に活動している女性農業者や高齢者グループを表彰する23年度女性・高齢者活動表彰の奨励賞を受賞している。

 トークショーには管内で軽種馬牧場にかかわる女性や平賀敦JRA日高育成牧場長、松井克行日高農業改良普及センター所長ら約60人が参加。開会で酒井会長は「管内の軽種馬牧場の女性が知恵と技術を磨き、女性が力をつけ、わが家の経営や地域の軽種馬産業を守り、次世代につなぐ活動を進めてきた」とあいさつ。

 講師の藤田騎手は平成28年にデビューし、29年に年間14勝を挙げてJRA女性騎手の年間最多勝記録を更新。8月25日にJRA女性騎手としては最多となる通算35勝を挙げるなど活躍しており、今年はこれまで24勝(通算44勝)を挙げている。

 根本師は昭和52年に騎手としてデビューし、62年にメリーナイスで日本ダービー優勝など重賞14勝を挙げた。平成9年に騎手を引退して調教師に転身し、翌年から開業して169勝を挙げている。現在、きゅう舎には藤田騎手のほかに丸山元気、野中悠太郎両騎手が所属している。

 トークショーは2人がホッカイドウ競馬パドック解説アシスタントなどを務めるフリーアナウンサーの小木曽なつ美さんからの質問に答える形で進行。藤田騎手は騎手としての夢について「もっとたくさん勝ちたいし、いつかは大きなレースも勝ちたい。根本先生が勝っているダービーは格が違うのかなと感じる」と話し、根本師はダービーについて「まずは乗ることが大変なレース。そこに選ばれる騎手になることが大切だし、その夢はあきらめないでほしい」と答えた。

 女性として男性に負けないように工夫していることについて、藤田騎手は「筋トレはするし、技術も上げていかなければいけないが、なるべく馬を落ち着かせるよう、気持ちに寄り添えるようにと考えながら乗っている」と話し、根本師は「スタートのセンスは良い。現時点ではセンスで乗っているが、それを一歩高めるために、考えて乗れるようになれば本当の武器になる」と分析した。

 話題はレースのほか、日々の調教や休日の過ごし方にも及び、藤田騎手は「人とのコミュニケーションが大切な仕事」と、騎乗依頼を増やすために毎週欠かさずきゅう舎のあいさつ回りを行うなど、一人で営業活動を行っていることも明かした。

 最後に藤田騎手は「こうして女性に話をする機会はほとんどなかったので新鮮だったし、トレーニングセンターには女性が少ないので、こんなに競馬にかかわる女性がいることが分かってうれしい気持ちになった」。根本師は「馬産地で自分の子どものように大切に育てられた馬が、最後に託されるのは騎手。こういう機会を通じて若いうちから生産者の期待を肌で感じてもらえたら」とそれぞれ話していた。

 馬女ネット設立時の会長で現在は相談役の高村洋子さんは、藤田騎手に「女性が力をつけて積み重ねていく人生の中で必ずや厚い壁が待ち受けている。そんなときに今日出会った馬産地で日々頑張っている女性たちを思い出してください」とエールを送り、「私たちもバトンをしっかり根本先生や藤田騎手に渡せるようなプロになっていきたい」と抱負を話していた。

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