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根室新聞

春国岱で6年ぶり記録 "クマゲラ"について学ぶ【根室】

クマゲラを含むキツツキの生態について学んだ

 根室市春国岱原生野鳥公園ネイチャーセンターで18日、フィールド講座1「クマゲラが森を育てる?―その生態と大事な役割―」が開かれた。講師は公益財団法人日本野鳥の会保全プロジェクト推進室の荒哲平レンジャーが務め、参加した約20人は6年ぶりに春国岱で確認されたクマゲラの生態や、キツツキについて学んだ。

 荒レンジャーは、キツツキの仲間は世界に200種類以上、日本には12種類生息し、種類によって分布や生息数が違い、九州を除く全土や本州のみ、北海道のみに生息するキツツキもいることを説明した。

 キツツキの仲間クマゲラの生態について、2・3月は巣作り、4・5月は交尾・産卵、6・7月は育雛・巣立ち、8月~10月は教育・親離れをすると紹介した。

 このうち2・3月の巣作りについて、北海道のクマゲラの繁殖期の行動圏は300ヘクタールで、好きな樹種はトドマツ、シラカバなど約20種。比べて本州のクマゲラの行動圏は1,000ヘクタールから3,000ヘクタールと広いが、好きな樹種はブナのみ。また、本州には天敵のニホンザルが生息しているため、枝のない木を生息場所に選ぶなど違いを示した。

 最後は、森の生物の多様性について「森にキツツキが多いほど他の鳥たちも多くなる」とし、その理由について「キツツキは自力で木に穴をあけ(一次樹洞営巣種)、他の動物はその穴を利用する(二次樹洞営巣種)ため、生き物同士のつながりができる」と話し、「森林伐採やカメラマンの撮影圧、正確な個体数と行動圏の推定など保護の課題がある」と強調した。

 なお、春国岱におけるクマゲラの観察は、昭和58年からスタート。初年度は延べ14回の調査で3羽を確認。繁殖の確証はなかったものの、平成8年に巣立ち後の幼鳥が目撃されている。その後、声やドラミング、食痕を確認し、今年第三砂丘森林内で1羽のドラミング、姿を確認した。

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