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室蘭民報

公園の「質」向上へ、市が緑の基本計画改定素案まとめる【室蘭】

室蘭市が目指す緑の将来像図

 室蘭市は29日、緑化推進と維持管理施策「緑の基本計画」の改定版素案をまとめた。整備・拡大を目指した緑化行政から、公園のストックを最大限に生かし公園空間をより価値を高める「質」の向上にシフトする。市民が主体となって活動する公園数を「3倍以上」にする目標を設定。多機能化や官民協働による維持管理など活用策を進める。

 同日の市緑化審議会(木幡行宏会長)で素案を承認した。

 緑の基本計画は、市内の都市緑化を進めるため2040年度までの長期計画。基本目標に「つくろう」の文言を削除し、緑を「守ろう」「育てよう」「活(い)かそう」の3目標に方針転換した。

 素案では、「守ろう」とのテーマで森林面積(3390ヘクタール)、市民1人当たりの公園面積(市街化区域11・51平方メートル/人以上)、保存樹林の指定数(9カ所)を全て現状維持する目標を定めた。

 「活かそう」「育てよう」のケースでは、社会状況の変化から整備・拡大路線から「再編」にかじを切る。緑のオープンスペースを活用した満足度を35%(現計画比12・8ポイント増)、公園維持管理費(年約2600万円)の総額10%削減を進める。

 具体施策として、入江運動公園にスポーツ機能を集める。体育館移転に伴うテニスコート集約と、祝津公園内グラウンドにサッカー場機能の集約整備することを明記。多世代利用に向けた整備、健康プログラム実施や、市街地の小さな公園は「市民ニーズ」を踏まえ統廃合を進める。

 利用度により「公園格差」が大きくなっているため、重点地区にJR室蘭駅・東室蘭の2駅周辺と白鳥台地区を定め、地区別の構想を設定し事業推進を図る。

 「プレーパーク」(冒険遊び場)と呼ばれるイベントで公園利用を復活させた高砂5丁目公園(約3600平方メートル)に着目。この取り組みを参考に、「市民が主体となって活動する公園の数」を「3カ所以上」に増やす方針を打ち出した。

 市は「時代背景が大きく変化し、整備してきた公園設備を最大限生かしたまちづくりへの対応が求められる。ハード・ソフト両面の整備が必要」としている。

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