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室蘭民報

宮の森町の斎藤医院が診療半世紀…26日に閉院【室蘭】

26日で閉院する斎藤医院の斎藤義寛院長。「皆さまにお世話になった。感謝したい」と話す

 室蘭市宮の森町の精神科・心療内科「斎藤医院」(斎藤義寛院長)が、今月26日で閉院する。斎藤院長(91)が、1968年(昭和43年)の開院から半世紀の節目を迎えて決断した。市立室蘭総合病院の勤務医時代も合わせて、室蘭の地域医療を57年間支えてきた斎藤院長は、「91歳。『もういいかな』と思った。地域の皆さまに感謝したい」と話す。  斎藤院長は室蘭市出身。北大医学部(当時は北大付属医学専門部)卒。小樽市立病院などを経て、市立室蘭総合病院祝津分院に精神科が開設された61年(昭和36年)から同病院に勤務し、68年1月に現在の宮の森町に「斎藤医院」を開院した。

 斎藤院長が戻ってきた時の室蘭は、高度成長期の波に乗り、人口も増加の一途をたどった時代。その分、「アルコール依存症や統合失調症の患者さんも多かった」と言う。

 当時は「まちの端」だった市立病院祝津分院にも多くの患者が訪れていたため、「蘭東地域にも外来診療する医院を」と開業を決断。「土地が安かったから、宮の森町に開業した」と笑うが、当時としては珍しい外来診療中心のメンタルクリニックであるため、診療時間外の朝晩問わず、多くの患者が受診した。

 心の病に悩む自らの症状を顧みたり、家族に勧められて受診を決断した人…なども多いため、診療では「対話」を重視。一方で、アルコール依存症患者が増える時代を考え、76年にはスウェーデンに留学。酒害が社会問題となり、アルコール依存症の治療にも力を入れている現地の現状を学び、地域に還元してきた。

 精神科診療所の資質の向上などを目的にした道精神神経科診療所協会の会長としても活動してきた一方、患者に寄り添う診療を心掛ける中で、いつのまにか91歳を迎えた。「先生、100歳まで現役だよ、と言ってもらえたりしたが、年だし、もういいかな」。開院から丸50年の節目となる今年を迎え、年末での閉院を決断した。

 「患者さんをはじめ、支えてくれたスタッフ、地域の皆さまに、お世話になった。感謝したい」。感慨無量の表情を見せる。

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