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室蘭民報

象徴空間開設まで500日、各地でイベント【札幌、白老、室蘭】

愛称とロゴマークが発表されたカウントダウンセレモニー=11日午後6時半、札幌市中央区

象徴空間開設への期待が膨らんだ500日前イベント=11日午後6時55分、白老町中央公民館

 白老町に建設中の民族共生象徴空間(2020年4月24日オープン予定)の開設500日前となった11日、札幌市、室蘭市、白老町で記念のカウントダウンセレモニーやイベントが開かれた。象徴空間の愛称「ウポポイ」(おおぜいで歌うこと)、同空間と国立アイヌ民族博物館のロゴマークが発表された。

 札幌でのセレモニーは道の主催で中央区の札幌グランドホテルが会場。220人が訪れた。オープニングで札幌大学ウレシパクラブがムックリの演奏とアイヌ古式舞踊を披露。高橋はるみ知事が「アイヌ文化発信拠点のオープンが500日後に迫った。悲願である象徴空間の開設に向けて機運を盛り上げたい」とあいさつし、来賓の橋本元秀内閣官房アイヌ総合政策室長と加藤忠北海道アイヌ協会理事長が「象徴空間は国家的プロジェクト。準備を進め成功に万全を期す」などと述べた。

 象徴空間開設PRアンバサダー(大使)を務める俳優・宇梶剛士さんとアイドルグループ・AKB48チーム8北海道代表の坂口渚沙さんが登壇。宇梶さんは「北海道に国立アイヌ民族博物館ができることが夢のある話。心の器になるのを期待したい」、坂口さんは「どんなすてきな空間になるのか期待が膨らむ。いろいろな人に愛される場所になってもらいたい」と語った。

 愛称はウポポイのほか、「ウタルニ」(仲間がいつもいるところ)、「ウヌカリ」(人が出会うところ)の3候補で11月にインターネットなどで投票を実施。全都道府県から1万641票が集まり、ウポポイが4296票を集めた。

 ロゴマークのコンセプトは、象徴空間がポロト湖周辺の自然景観や男性の儀礼用帯文様をイメージ。アイヌ民族博物館はアイヌ文化の復興や新たな文化の創造を支える意味が込められている。愛称等選考委員会で検討された。

 セレモニー終了後、道庁赤れんが庁舎でアイヌ文化をモチーフにしたプロジェクションマッピング「昨日と明日~ヌマンニサッタ~」が行われた。20日までの毎日、午後6時半から2時間実施する。

期待膨らむ地元・白老

 象徴空間開設500日前カウントダウンイベント(白老町主催)が11日、整備地から数百メートル離れた町中央公民館で開かれ、町民ら約500人がいよいよ現実味を増してきた国家プロジェクトに期待を膨らませた。

 戸田安彦町長が「町民の皆さま方とともに象徴空間への機運醸成を図りながら500日前イベントを盛り上げたい。年間100万人のお客さまを迎える目標があります。町民の皆さまには自分たちができるおもてなしを考えていただきたい」とあいさつ。来賓の阿部啓二副知事、神戸典臣道議、梶本洋之内閣官房アイヌ総合政策室北海道分室長、山本浩平町議会議長が祝辞を述べた。

 カウントダウンボード除幕式では、戸田町長、野本勝信アイヌ民族文化財団副理事長、新井田幹夫白老アイヌ協会長、阿部副知事らがひもを引いて白布を取り除き、電光の「500」が現れた。

 アイヌ民族文化財団職員による古式舞踊、ムックリ演奏が行われたほか、白老町観光大使のゴスペルシンガー、KiKiさんと歌手のミトカツユキさんによるスペシャルライブが来場者を魅了した。

 この日から役場庁舎上空へのカラーサーチライト照射が始まり、5本の光の柱のエンターテインメントを16日まで繰り広げる。町内の防災無線では象徴空間開設までの毎日、午後0時35分からイランカラプテのイメージソングを流す取り組みもこの日から始まった。来年6月には町内で「イランカラプテ音楽祭」が予定されている。

むろらん広域センタービルに新カウントダウンボード

民族共生象徴空間の愛称・ウポポイとロゴマーク入りの「新カウントダウンボード」が披露されたイベント=11日午後6時31分、室蘭市海岸町、むろらん広域センタービル

 2020年4月24日に白老町でオープンする「民族共生象徴空間」の開設500日前を迎えた11日、胆振総合振興局主催の「民族共生象徴空間開設500日前イベント」が同日夜、室蘭市海岸町のむろらん広域センタービルで開かれ、愛称「ウポポイ」とロゴマークが入った「新カウントダウンボード」も登場。開設に向けて、関係者らがPRへの機運を高めていた。

 「500日前イベント」は来場者100万人誘致に向けて、白老町、札幌市と同時開催。同局の山口修司局長が「胆振管内全域に足を運んでもらうため、この500日間で、皆さんでスクラムを組んで準備を」と協力を呼び掛けた上で、「民族共生象徴空間を地域の大切な財産として育てていきたい」とあいさつ。

 続いて、アイヌ語で「(おおぜいで)歌うこと」の意味を持つ愛称の「ウポポイ」と、ポロト湖周辺の自然景観や儀礼用の大刀(たち)を下げるための帯(エムシアッ)などをイメージしたロゴマークが記され、電動で“カウントダウン”が進む「新カウントダウンボード」(高さ1・2メートル、幅90センチ、奥行き45センチ)の除幕式も開催。

 室蘭商工会議所の山田一正専務理事(むろらん広域センタービル管理者)と、胆振地区連合アイヌ協会の澤田一憲副会長が、掛けられていた幕を取り払うと、新たなカウントダウンボードがお目見え。出席した関係者らの拍手に包まれた。

 澤田副会長は、アイヌ民族の楽器・ムックリの演奏を披露。「アイヌの歴史と文化について、国民だけでなく、世界中の人に理解をしてもらい、文化や言葉の継承の拠点にもなる施設。親しみがある象徴空間になることを願いたい」と話した。

 会場では、アイヌ民族の少女が活躍する人気漫画「ゴールデンカムイ」のバーチャルリアリティー(VR=仮想現実)体験コーナーや、キャラクターパネルの展示コーナーも設けられ、多くの市民らが訪れていた。

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