【新ひだか】静内中野町２の有料老人ホーム「支援ハウス　孝ちゃんの家」に入所している秋田ヨリノさん（85）が、「平成30年度高齢者の歯のコンクール」（道歯科医師会、道主催）で最高賞の優秀賞を受賞した。

優秀賞を受賞した秋田さん（前列中央）。前列左は中村歯科医師、同右は舟木歯科医師。後列左は松浦局長、同右は下川社長

　同コンクールは、８０２０運動（80歳で自分の歯を20本に）の推進事業で、満80歳以上を対象に20本以上の歯があること、歯と口腔が正常で健康であること、自立して日常生活を送っていることなどが選出基準。

　今年も道内各地の歯科医師会から推薦された３３０人の応募があり、11月に書類や写真をもとに審査が行われ、日高管内から唯一応募した秋田さんが健康な歯が30本もあることなどが高く評価されて優秀賞６人に選出された。

　日高管内の受賞は26年以来４年ぶりで、今回の受賞者の中では秋田さんが最高齢。

　18日に孝ちゃんの家で行われた表彰式には、同施設を運営する静内ケアセンターの下川孝志社長や秋田さんの歯の検診や治療を行っている中村秀人歯科医師（中村歯科クリニック）らが見守る中、秋田さんに日高振興局の松浦英則局長から道知事賞、日高歯科医師会公衆衛生担当の舟木理一郎歯科医師（ふなき歯科）から道歯科医師会長賞がそれぞれ贈られた。

　松浦局長、舟木歯科医師は秋田さんの受賞を祝福し、「歯を含めて口の中の健康が、体全体の健康につながっていくことを皆さんに理解してもらうことが重要」などと話していた。

　秋田さんは「歯みがきを朝と夜に２回しているだけで、特別なことは何もしていません。受賞については実感は沸かないが、これからも繰り返し毎日歯みがきをしていきたい」と話していた。