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室蘭民報

影響じわじわ…JXTG室蘭製造停止まで3カ月【室蘭】

市民有志が企画した工場夜景見学会。室蘭製造所のライトアップも製造停止後の継続は不明だ

 室蘭市陣屋町のJXTGエネルギー室蘭製造所が、石油化学製品の製造を停止するまで間もなく3カ月。地元スーパーが製造停止に伴う人口減などを理由に年内で営業を終了するなど、影響は少しずつ出始めている。

 同社は国内でのガソリン需要減や製造コストの増加により、室蘭製造所での製造を停止し、製品を出荷する物流拠点として来年4月の事業所化を決定。3月中旬から原料供給を止め、同月末までに順次、製造装置を停止する予定。

 4月以降は、半年程度かけて装置内の洗浄や清掃を行い、7月末には自家発電設備を停止する。従業員約200人は配置転換などで、最終的に30人程度まで縮小する見通し。

 同社の従業員社宅などがある白鳥台のショッピングセンター「ハック」。中核テナントの食品スーパーが12月末での閉店を決めた。地域の高齢化や人口減少に伴う売り上げ減のほか、室蘭製造所の製造停止で先が見通せず「苦渋の決断」だった。

 胆振総合振興局は10月、製造停止で影響を受ける関連事業者や従業員向けに特別相談窓口を開設。経営や金融、雇用について相談を受け付けているが21日現在、相談はゼロという。同振興局は「市や支援機関への連絡も来ていないもよう。年明けに連絡会議を開き、状況を分析したい」と話す。

 製造停止後の遊休地活用などを含めた新事業を検討する同社と市、道を交えた3者の「勉強会」は、青山剛市長らが10月に東京の本社を訪問し、市が力を入れる水素など次世代エネルギー分野の事業展開を提案した。

 市は、同社以外の民間企業も含めた新エネルギー事業の展開も模索するが、同社が描くエネルギー戦略や長期的な経営ビジョンなど今後の方向性を見据え「慎重に協議を進める」とし、同社の意向を考慮しながら粘り強く交渉を継続するとしている。

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