馬に感謝、人に感謝
【新ひだか】伝統の「第141回中山大障害」を制したニホンピロバロン。静内地区生産馬のGⅠ制覇は今年初めてで、同馬を生産した静内豊畑の福岡清牧場では、関係者が次々と駆け付けて喜びの輪が広がった。

福岡清さん、みえ子さん夫妻(前列中央)を囲んでバンザイの関係者たち
同牧場は昭和35年ごろに福岡巌さんが開業。47年の桜花賞、オークスを圧勝した伝説の名馬テスコガビーをはじめ、重賞4勝のノトダイバー、平成22年の小倉記念優勝のニホンピロレガーロなどを生産している。
後継者がいないことから、現在は2代目の清さん(69)と妻のみえ子さん(66)が繁殖牝馬1頭のみ管理している。
4月の中山グランドジャンプ(J・GⅠ)3着以来、8カ月半ぶりの出走となったニホンピロバロンは、1番人気のアップトゥデイトをマークする形でレースを進め、最終障害を前に先頭に立つと、タイセイドリームの追い込みをハナ差でしのいで優勝。鞍上の石神深一騎手は中山大障害3連覇となった。
清さんとみえ子さんは中山競馬場で観戦。清さんは計11回の障害飛越一つひとつに「心臓が悪くなる思い」と心配しながら声援を送った。ゴール前で抜かれたように見えたこともあり、「負けたと思ったが、勝っていたので飛び上がって喜んだ」と振り返った。
休養明けでもきっちり仕上げてきた田所秀孝調教師や、前年の王者・オジュウチョウサンが有馬記念(GⅠ)に出走したため、初めてバロンとコンビを組んだ石神騎手の騎乗をたたえ、「いろいろな縁があっての優勝。馬に感謝、人に感謝」と話した。
ニホンピロバロンの牧場時代については「あまり印象に残っていないが、写真を見ると先頭にいたので、出しゃばりでリーダー的な存在だったのかな」とのことだ。
レース翌日の23日には、大野克之町長や西村和夫しずない農協組合長、田中裕之静内軽種馬生産振興会長ら関係者が駆け付け、清さんとみえ子さんを囲んで何度もバンザイで勝利を祝った。5月の就任以来初めて町内軽種馬牧場の中央競馬GⅠ制覇となった大野町長は「町の生産者の方が勝ってくれて本当にうれしい。これが来年に向けての励みになれば」と話していた。
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