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室蘭民報

登別病院の車両転落で高齢運転手事故防げ【登別】

7月発生の車両転落死亡事故の現場=7月23日、午前11時

 今年6、7月、登別市の地域医療機能推進機構(JCHO)登別病院の駐車場で、車両転落事故が相次いだ。同病院は再発防止策として駐車方法を変更。室蘭署は公共性の高い商業施設の立体駐車場の安全点検を実施。

 現場は同病院正面玄関前の駐車場(26台収容)。玄関に向かって右側が約50メートルに渡り、石垣となっており、下の道路まで1~7メートル程度の高低差がある。事故当時は、高さ約1・2メートルのフェンスと、高さ約10センチの車止めが備えられていたが、事故が続発した。

 6月3日の事故は、普通乗用車が前進し、柵を突き破り、約5メートル下の歩道に転落。運転手の60代の女性と助手席の80代の女性が、肋骨(ろっこつ)骨折などの重傷を負った。

 7月23日の事故も、駐車の際、ほぼ同じ高さから転落。運転手の70代の男性が死亡し、助手席の70代の女性が重傷を負い、現在も室蘭市内の病院に入院している。両事故はどちらも、運転時の誤操作が事故原因という。

 同病院は再発防止策として、従来使われていた石垣側の駐車スペースを使用禁止にし、バリケードを設置。約10台分の駐車スペースの代替として、職員用駐車場を解放して確保した。

 両事故を受けて同署は、8月3日までに、室蘭市のイオン東町店、日鋼記念病院、登別市のイオン登別店など4カ所の立体駐車場で、柵の安全点検を実施。また9月23日、登別市の室蘭総合自動車学校で、「安全機能付き自動車同乗体験会」を開き、室蘭・登別市民を対象に、乗車体験のほか、認知機能検査も行った。

 同署交通第1課の尾見富雄課長は「警察が主導し、乗車体験会や立体駐車場の点検を行い、同種事故の再発防止に努める。身体・認知機能の低下を感じる方は、安全運転サポート車導入の検討を」と改めて呼び掛けた。

 同署管内の運転免許保有者数は、2013年の8万4768人から、17年は8万2418人と減少傾向。しかし、65歳以上の高齢者に限ると、13年の3万4838人から、17年は4万1936人と増加している。このため同署は、「運転に自信のない人は運転免許証自主返納も考えてほしい」としている。

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