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函館新聞

函館市がロードヒーティング改修に着手【函館】

函館市西部地区の南部坂。今年度中にロードヒーティングを改修する

 函館市は今年度、電気やガスで路面の温度を上げて雪を解かすロードヒーティングの改良工事に着手した。本庁管内の市道56路線の車道で設置分のうち、老朽化で損傷が激しい13路線で計画的に補修する方針。一方、市は今後、坂道が多い西部地区で居住と観光が融合した再整備事業に取り組むが、一部で要望があるロードヒーティングの新規設置は多額な費用がかかることから、困難となっている。

 市内のロードヒーティングは、スパイクタイヤの使用を規制する法律が制定された1990年代以降、2005年までに順次整備。老朽化などが要因で、一部箇所では現在、部分的に融雪されないなどの問題が生じている。

 市は改修に当たり、17年度に現場調査を実施。設置後の経過年数や損傷程度を基に4つのランクに分けた。このうち、整備後20年以上の路線で補修履歴が多い東山墓園線、公園通(高砂通)など13路線を最優先と位置づけ、今年度は改修費用の予算として約7000万円を確保。元町19号(南部坂)など3カ所で工事を進め、今後5年程度で完了させる。

 ロードヒーティングを巡っては、光熱費など維持費に多額の費用がかかることから、道路の通行量を調査した上で廃止する自治体もある。市内では老朽化を背景に維持管理費が増加傾向にあり、昨年度は約2億1740万円を支出した。

 こうした中、今年度末を目標とする再整備事業の基本方針策定に向け、昨年12月に市民参加で西部地区の今後の在り方を話し合った「西部まちぐらし創造会議」では、同地区の象徴でもある坂道の活用に関する意見が多く挙がった。この中で「冬でも安心して歩けるまちに整備する」といった声もあり、今後はロードヒーティングの設置を求める声が一層高まることも予想される。

 ただ、市土木部によると、新設した場合は1平方メートル当たり8万円程度の整備費がかかり、2年連続で減債基金を取り崩した市の厳しい財政を考慮すると、現状では実現が難しいという。市道路建設課は「西部地区再整備の状況も踏まえながら、当面は砂や凍結防止剤の散布で冬期間の安全を確保したい」としている。

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