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室蘭民報

災害から温泉街守れ、関係者らセミナーで備え学ぶ【登別】

災害対応、復興に必要な知識を学ぶ参加者

 観光の観点から災害対策を学ぶセミナーが23日、登別市登別温泉町の登別グランドホテルで行われた。宿泊施設のスタッフや観光ボランティアガイドのメンバーらが、胆振東部地震と道内全域に広がった停電(ブラックアウト)を踏まえ、危機対応への備えや災害発生後に観光産業を立て直すための基本事項などに理解を深めた。

 登別国際観光コンベンション協会主催、日本観光振興協会共催。観光専門のシンクタンクであるJTB総合研究所上席研究理事・観光危機管理研究室長の高松正人氏が講師を務めた。高松氏は同日午前に温泉街関係者からヒアリングを実施。寄せられた意見をベースに、午後からセミナーを行った。

 高松氏は減災から準備、災害への対応、復興とつながる観光危機管理のスキームを示した。減災については「例えば調理ワゴンを使用中に地震が発生すると、火を上げて走り回る凶器になる。ストッパーを確実に活用して動かないようにすることだけでも、減災になる」と呼び掛けた。起こりうる最大被害の想定、トップ不在でも対応できる事前意思決定の重要性も説いた。災害発生時には、現場でできる観光客への対応として、簡単な言葉や表情で落ち着かせること、必要な情報収集・提供、帰宅困難者の受け入れなどをアドバイスした。

 「観光復興は、災害後の観光地のマーケティングの基本。誰に、何を、どのように伝えるかが大事」と述べ、登別を訪れた観光客が楽しんでいることを市場に発信するほか、リピーター層への働き掛け、予約を取り消した客へのアプローチ、マスコミや旅行会社を通じた情報発信による信頼性向上などを示した。キャンセル、新規予約数をベースとしたプロモーション展開のタイミングを見極めることも重要視した。最後に「安全安心な観光を目指して、魅力ある登別にしてほしい」と呼び掛けた。

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