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室蘭民報

宇井北大名誉教授が自然災害の備えテーマに講演【伊達】

自然災害への備えについて講演する宇井北大名誉教授

 有珠山噴火をはじめ、自然災害への備えをテーマにした防災講演会が29、30の両日、伊達市内であった。市の防災アドバイザーを務めるNPO法人環境防災総合政策研究機構理事の宇井忠英北大名誉教授が連日、講演した。

とにかく逃げる

 一般向けの講演会は市が主催して29日夜、松ヶ枝町の市防災センターであり、約50人が参加した。演題は「ハザードマップとスマホで避難を判断―自然災害から生き延びるために」。

 東日本大震災では、津波に襲われた岩手県釜石市で、児童生徒が率先して高台へ避難し多くの命を守った「釜石の奇跡」が知られる半面、ハザードマップで安全とされた場所に避難した住民の多くが犠牲になった。

 宇井さんは、有珠山のハザードマップにある火砕流と火砕サージの危険区域予測図に触れ「1800年代の古文書にある被害記録が基礎データのため精度はよくない。線引きはあくまで最大限の想定で超えるものがないとはいえない」と指摘。「有珠山もマップの想定にとらわれず噴火の前兆現象が検出されたらとにかく逃げる。最善を尽くすこと」と促した。

 スマートフォンの防災アプリや、自治体などが提供している災害情報メールの有用性も取り上げた。

伊達に対策本部

 市議会議員会(吉村俊幸会長)が主催した防災研修会は30日、同センターであった。「有珠山の次期噴火に備える~市政に望むこと」と題した講演で宇井さんは「平時のうちに次期噴火を想定した計画づくりなど、できる準備を始めてほしい」と強調した。

 2000年有珠山噴火では、政府の対策本部が伊達市役所に置かれ、元消防団長で非常時の経験が豊富だった本部長が陣頭指揮を執り、決断の早さが好影響をもたらした。宇井さんは「決断できる指揮官の存在は大きい」と述べ、市として防災のみを長く経験した総合判断できる人材を育てるか、リスク管理の専門家を採用する必要性を挙げた。

 連絡調整に便利な立地が選ばれがちな対策本部は「現地を望む場所に構えなければ最後は被災地に不都合をもたらす。室蘭では駄目。次の噴火でも伊達で引き受けることが何にも増して大事」と指摘した。

 山ろくの砂防施設を覆い尽くす樹木の撤去や、ハザードマップは最新情報を盛り込んで作り直すべきなど、具体に提案した。同市と胆振西部3町の議員、同市の職員合わせて約70人が集まった。

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