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むかわ町国保穂別診療所の一木所長が講演【紋別】 |
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北海民友新聞 - 2010/02/09 17:08 |
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紋別の地域医療を育て守る会(鈴木さよ子代表世話人)が主催する地域出張講座が7日、落石町新興町内会(落石3)で開催された。むかわ町国保穂別診療所の一木崇宏(いちき・たかひろ)所長(45)が、地域医療のあり方について講演した。一木所長は「医師と行政、住民が連携をとって、地域の医療体制をつくっていくことが重要だ」と述べた。
むかわ町穂別診療所は医師3人体制で運営していたが、過酷な勤務状態などにより一昨年暮れ、一木所長らが「夕張希望の杜」に移籍。夕張から穂別診療所へ医師を派遣する形態を取った。しかし、むかわ町側が夕張希望の杜との交渉を打ち切ったため、昨年4月から診療所は常勤医がゼロの状態になる可能性があるため、病棟も閉鎖された。町民らの署名活動などがおこり、一木所長らは昨年5月、夕張希望の杜を辞めて、穂別診療所に復帰している。医師3人体制は復活しているが、看護師が不足するなど課題は残っている。現在は早い時期の病棟の再開を目指しているという。
一木所長は、穂別での騒動の一連の過程を振り返りながら、地域医療の問題点を浮き彫りにしていった。
騒動前、地域で安心して暮らせ、人生をまっとうできる医療を目指し、総合医3人で運営していた同診療所。しかし一木所長は「医師は2~3年で交代するため、医師の確保が大変でいつも綱渡り状態だった」と思いを吐露。「しかし、住民も行政もそれを理解せず3人の医師がいることが当たり前のように思われていた」と周囲の理解不足を指摘した。時間外のコンビニ受診は約1200人で、医師らスタッフの大きな重荷になっていたというが「コンビニ受診だけが問題ではない。医師が働きやすい環境をつくることが大切」と強調した。
具体的には「やりがいがあること。住民・行政の理解があること。医師が勉強や研修をしやすいようにすること、家族と一緒に住めること、その地域にずっと居続けることを求められるのではなく、数年単位という選択肢があること」などを挙げた。
住民側の問題点として「普段は地元の病院や診療所を馬鹿にして、大都会の専門医へかかったほうが安心だ、と考える傾向がある。それなのに、時間外だけ地元を利用しようとする」ことなどを指摘。
医師と住民との関係については「両者にはもともと深い溝がある。溝を埋めることはできないが、両者を結ぶ橋をかけることはできる」と述べた。 |
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