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自由訪問団が無念の帰港 国後島目的地すべて訪問できず【根室】
根室新聞 - 2017/05/19 19:30
3カ所全て入域できず、代わりの場所を散策する団員らは寂しげな背中をしていた=16日、ヤイタイコタンで、千島連盟提供
 今年度第1陣となった国後島への自由訪問団(清水征支郎団長、団員59人)が18日、四島交流専用船「えとぴりか」(1,124トン)で根室港に戻った。一行は国後島の3カ所を訪問する予定だったが、全ての集落でロシア側が立ち入りを許可しなかった。帰港後、千島会館で開いた記者会見で団員代表は「残念でたまらない」と涙を流しながら、日ロ首脳会談後の期待が打ち砕かれた悲しみを吐露した。

 今年度のビザなし交流事業の皮切りとなった第1回自由訪問団は15日朝、国後島へ向けて根室港を出港。元島民や2世、3世を含む団員59人が3泊4日の日程でニキシロ、瀬石、東沸を訪れ、各墓地などを視察する計画だった。

 訪問予定地のうち、ニキシロと瀬石はこれまでも立ち入りが規制されており、手前に建ててある仮墓標で慰霊行事を行う予定だったが、その仮墓標にすら近づくことができなかった。瀬石は手前の道路の分岐点付近で、ニキシロも離れたヤイタイコタンで慰霊祭を行った。

 一方、東沸の訪問は以前から認められていたが、今回初めて入域することができなかった。

 団員によると、「えとぴりか」へ乗船後に同行した外務省職員から「瀬石、東沸への入域は現時点で許可が下りていない」と説明があったが、引き続き交渉を続けるという同職員の言葉を信じ、子や孫に生まれ育った地を見せようと意気込んだふるさと訪問に期待をかけていた。

 しかし、3カ所全てで訪問直前になってロシア側が入域を認めなかった。日本側は「できるだけ目的地に近づきたい」と申し入れたが、瀬石にいたっては空港方面と瀬石方面へ分かれる道路の分岐点に「許可のない者の立ち入り禁止」とロシア語表記で看板があり、それ以上は進めなかったという。
ニキシロへ立ち入れず、近くに祭壇を設置して慰霊する団員ら=16日、千島連盟提供
 帰港後の記者会見で東沸出身の清水団長(78)=浜中町=は「会談後、もっと(規制が)やわらかくなると期待したが、以前より悪くなっていた。なにが起きたのか分からない」とひどく落ち込んだ。瀬石出身の古林貞夫副団長(78)=根室市=は、二世二人を連れて生まれ地を見せたかったが、「残念ながら、かなわなかった」と肩を落とし、多くは語らなかった。

 副団長の中谷秀明さん(78)=釧路市=は6歳まで島で暮らし、4歳で母親を亡くした。「6人の子どもを男手一つで育てた父に、写真を見せて報告したかった」と無念の涙を流し、「残念で残念で」と繰り返した。昨年12月の日ロ首脳会談後の共同記者会見で、プーチン大統領が「これまで閉じられた地域にも、最大限に自由なアクセスを確保したい」と発言していたこともあり、団員らの期待を大きく落胆させる結果となった。

 同行した外務省職員は「訪問直前になって、ロシア側で調整が整っていないと連絡があった。一部報道にある日本側の書類不備という事実はない」と説明した。19日朝には、第1回ビザなし訪問団(喜多廣団長、65人)が国後島へ向かったが、外務省は「今後の訪問事業が円滑に進むよう申し入れている」と話している。
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