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宮蘭航路開設日決定(上)―新たな絆に高まる期待【室蘭】
室蘭民報 - 2017/09/02 10:49
 多くの室蘭市民や岩手県関係者が注目した宮蘭フェリー航路の就航日が決定した。決定の背景や航路への期待、就航に向けて加速する周辺の動きを2回に分けて紹介する。
来年6月22日就航の宮蘭航路に投入されるシルバークィーン
 宮蘭フェリー航路の就航日が2018年(平成30年)6月22日に決定した。6月13日の白鳥大橋開通と同じく、6月は室蘭市民にとって記憶に残る記念月になりそうだが、就航日決定には「東日本大震災復興のシンボル」という要素も、深く絡んだ。

 川崎近海汽船は当初、就航をゴールデンウイークにすることも検討したが見送った。ターミナル完成が3月と遅いことや、苫小牧―八戸航路への新造船投入を4月末に控えており、準備が難しいと判断した。

 ターゲットを夏の繁忙期に切り替え、その前段に就航させ、新航路を軌道に乗せた後、繁忙期に対応する戦略を新たに立てた。6月末の株主総会時期も避けながら、20日前後で調整を進めた。

 ただ、周囲が就航日に注目する中、発表が9月までずれ込んだのは、室蘭よりも岩手県側の事情が大きい。県初のフェリー航路就航は現地では東日本大震災復興の象徴と位置付けられていることが理由だ。

 就航日の数日前には室蘭、宮古それぞれで開設記念パーティーが開かれるため、日取りはセットで調整が進められた。宮古だけではなく県関係者にとっても出席が欠かせない祝賀会。慎重に絞り込みが行われ、発表に至った。

 就航日決定に関係者の期待は一層高まる。道トラック協会の北村洋専務理事は「加盟2750社、7万6千台の9割がフェリーを利用しており、宮蘭航路による選択肢の増加は大歓迎。繁忙期以外の集荷をどこまでできるかが航路安定への鍵」とエールを送る。

 フェリー就航や復興道路といわれる三陸縦貫道開通を見据え、新たな宮古観光を探る花坂雄大・宮古観光創生研究会代表(34)は「新しい道で人と物がつながる瞬間に立ち会える喜びを実感しています。航路をまちづくりに生かせるかは地域次第」との決意を語った。

 室蘭市の東平伸・副市長(港湾担当)は「一にも二にも貨物の確保が重要。荷主につながるよう企業動向を注視し、官民連携して集荷を続けたい」と気を引き締めた。
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