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恵庭島松小校庭の彫像を修復 彫刻家・原田ミドー氏が協力
苫小牧民報 - 2017/10/12 16:47
原田さん(左)と修復した彫像
 恵庭島松小学校(鈴木俊之校長)は、校庭の1963年制作の彫像「よい子・つよい子」を江別在住の彫刻家、原田ミドー氏(54)の協力で修復した。彫像は日展会員で道内彫刻界を代表する坂担道(1920―98年)の作品で、同校PTAが小学校開校70周年を記念して設置した。

 彫像は、男の子と女の子が仲良く腕を組んで空を見上げるように立っており、子供たちの健やかな成長を願い設置された。修復は昨年12月に自費出版した、「私の恵庭散歩 恵庭の彫像」の執筆者、土屋武彦さん=恵み野東=が同小を訪れ、著名な彫刻家の作品と指摘したのがきっかけになった。彫像は劣化が進み、腕部分も折れた状態だったが、修復の予算確保が課題だった。その中で、貴重な恵庭の財産を残そうと同校PTA(中根智睦会長)が費用の支出を全面協力。市内美術関係者の紹介で原田さんが修復を快諾した。

 坂氏は1943年に新文展(後の日展)初入選。66年に日展会員。羊ヶ丘展望台の「丘の上のクラーク」などを手掛けた。土屋さんは同著で「著名な作家の作品が恵庭の地で朽ち果てるのは忍びない」と記していた。

 原田さんは日本を代表する彫刻家の佐藤忠良に師事。修復作業は9月23日にスタート。余計な手を加えず「原型に戻す」ことを心掛けたという。像の土台のセメント製円柱表面に付いていた石材を外し、全校児童336人がタイルを張り付けた。彫像は折れた腕部分も修復し、表面にはウレタン塗装を施した。原田さんは、着目すべき点として、彫像が人工大理石製であることを挙げ「材料がそろいにくい、あの時代によくここまでのものを作ったと感じる。地域を挙げての周年行事だったのだろう」と感嘆。「子供たちが成長していく過程で、ここで写真を撮影するようなシンボルになれば」と語った。

 11日には学校で全校生徒を集めて完成式も行い、原田さんが子供たちの前で作品について語った。鈴木校長は「うまくいかないことがあっても、あの像のように強く、上を向いて進んでいってほしい」と子供たちに語り掛けた。



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