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十勝毎日新聞

「ピクニック」一区切り 市中心部で20年 3月20日閉店【帯広】

 帯広市内のとかちプラザ内にあるエスプレッソ カフェ・バール「Pic Nic(ピクニック)」(鈴木勇夫代表)が3月に閉店し、前身を含め20年以上になる歴史の幕をいったん閉じる。経営する鈴木代表(72)と厨房(ちゅうぼう)に立つ妻妙子さん(62)は体調不良のため閉店を決意したが、今後は2人でリハビリに専念し、店の復活を目指す。

(右から)鈴木代表と妻妙子さんは二人三脚でリハビリし、店の復活を目指す

 帯広出身の鈴木代表は、東京都内新橋の第一ホテル(現阪急阪神第一ホテルグループ)の支配人を務めた後、1998年に、市内西2南10にカフェを開店した。

 当時、女性が気軽にコーヒーを楽しめるカフェが少なかった市内で、女性客からの支持を集めた。「学生の財布にも優しく」と店内のメニューは1000円以下のものが多い。現店舗のとかちプラザには2008年に移転した。

 開店時からの看板メニュー「パニーニ」は当初チーズや野菜を使ったものなど10種程度だったが、今では2倍近くにまでメニューが充実。鈴木代表がホテル勤務時代に出張で訪れたヨーロッパ各地のカフェを参考に、「メニューは私が妻にイメージを伝え作ってもらってきた。ヨーロッパのカフェメニューを一つずつ再現してくれた」と話す。

 鈴木代表と、17年に逝去した母ひさ子さんの看病に忙しくしてきた妙子さんが昨年9月に体調を崩した際、2人で今後の店について話し合ったという。「妻にはここ数年苦労を掛けてしまった。ただお店を復活させるために、お別れ会などは開かないと決めた」と鈴木代表。

 それでも「ここまで来られたのはお客さまのおかげ。2人で病気を克服し、同級生たちが集まってくるこぢんまりとした店になって戻ってきたい」と前を向く。

 店の最終営業日は3月20日。

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