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根室新聞

西高OB 亡き恩師との「約束」最後の卒業生へ【根室】

卒業生へ送られる記念カード

 3月末で49年の歴史に幕を下ろす根室西高校。最後の卒業式に思い出を残そうと、市内在住のOB鈴木一雄さん(46)が卒業生へ送る記念カードを作成した。昨年12月に他界した鈴木強児前校長と生前、かつて生徒と副担任の関係だった二人が卒業記念にと約束していたもので、3月1日の卒業式で生徒らに配布する。

 記念カードは名刺サイズの両面カラー刷りで、表面に「49年間ありがとう!根室西高!」の文字と現在の新校舎の写真、裏面には旧校舎の写真と校歌、沿革を印刷したものを90枚作製した。卒業式当日に卒業生へ約40枚配布するほか、残りの50枚は希望者へ配布する考えで、鈴木さんは「ささやかだが、最後の卒業式の記念になれば」と話している。

 この取り組みは恩師の鈴木前校長と交わした約束で、昨年7月に二人が最後の記念にと考えたもの。出来上がりを楽しみにしていたが、同校長は9月に体調を崩して入院し、自身が中心となって準備に奔走した閉校記念式典には出席できず、12月初旬に息を引き取った。

 鈴木前校長は根室出身で、根室高校から駒澤大学文学部英米文学科に進み、英語科の教員となった。平成元年4月、教員人生のスタートを切ったのが根室西高校で、このとき入学した鈴木さんのクラス副担任が初仕事となった縁がある。

 二人が再会を果たしたのは、鈴木前校長が12年ぶりに校長となって西高校へ赴任し、昨年、鈴木さんが校舎へ入ってすぐに「よう、一雄」と笑顔で話しかけてきたという。鈴木さんは「在学中、『君はおとなしいから生徒会に入って活発になりなさい』と導かれた経験は、今の自分を作った大きな分岐点。時に厳しく、時には友人のように何でも相談できる先生だった」と振り返っている。

 最後の卒業式は、OB関係者も会場入りできるということで、当日は鈴木さんも出席する。「強児先生との約束を果たし、最後の卒業生が無事羽ばたきました―と報告して安心させてあげたい」と話し、西高の最後を天から見守る鈴木前校長に思いをはせている。

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