北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

根室新聞

自主防災組織 6割が市の助成制度活用【根室】

昨年5月に行われた半島部の新和町会と歯舞新光第一町会の合同津波避難訓練で反省会を行う参加者

 災害時に地域社会で助け合う「共助」の役割を果たす自主防災組織。根室市では平成25年度から活動補助制度を創設し、組織化と活発な活動を促している。現在、市内113町会のうち、77自主防災組織が結成されており、結成率は68.1パーセント。高齢化から班編成の見直しや単一町会だけでなく近隣町会との合同組織化を促すなど、被害の予防、軽減を図ることを目的とした地域防災力の向上に努めている。

 阪神・淡路大震災などを教訓に、全国で組織化が進む自主防災組織。根室市では平成25年度に「活動補助金制度」を創設。27年度には、手続きの簡素化を図るため「助成金制度」に改正し、防災訓練や教育・啓発活動、防災資機材の購入などを対象に交付。平成29年度は49組織に133万5,100円を助成し、ポータブル石油ストーブや拡声器、各種備蓄品などの購入や防災講座、訓練実施、マップ作成などに活用されている。

 29年度末現在の自主防災組織の結成状況は、市内113町会のうち、77組織で、結成率は68.1パーセント。特に半島地区や花咲港地区など、津波や高潮被害が心配な沿岸部での組織化が進んでいるものの、内陸部などでは津波への危機感が薄いことから「防災意識に差がある」(市総務課)のが現状。このため、未結成の地区などに対して自主防災活動の手引きなどを活用し、組織化の重要性を啓発しながら結成を促進している。

 沿岸部などでは、津波からの避難訓練など活発に活動する組織が見られる一方、結成後の活動が停滞している組織には他地域の活動例など情報の共有化を図りながら組織の活性化を促している。また、高齢化の波は自主防災組織にも見られ、実働メンバーの減少や固定化から組織の維持が困難になるケースもあり、自主防災組織で標準的な「情報班」、「避難誘導班」、「救出救護班」、「給食給水班」、「初期消火班」の5つの班編成を見直し、「情報班」、「避難誘導班」、「給食給水班」の3班に再編するなど工夫も見られる。

 市と市町会連合会(長谷川敬二会長)は、自主防災組織の一層の活動強化を目的に「根室市自主防災組織活動研修会」を27日午後1時半から道立北方四島交流センター「ニ・ホ・ロ」で開く。講師は北大大学院の地震火山研究観測センターの谷岡勇市郎教授、東北大の災害科学国際研究所の定池祐季助教を迎え「地震津波の最新情報」、「胆振東部地震に学ぶ地域力」などを学ぶほか、市総務部の防災担当によるワークショップ「自主防災組織活動について」で、地域の防災力向上について、あらためて認識を深める。

関連記事

十勝毎日新聞

十勝の有権者 農業、子育て 政策注視 道知事選【十勝】

 21日に告示された道知事選は16年ぶりの新人対決となり、北海道の未来を託す新リーダーが誕生する。十勝の有権者は農業や子育て支援、経済、災害対策などに関心が高く、実行力を伴った具体的な政策論争の深...

十勝毎日新聞

若手役場職員が提言書 町長に手渡す【池田】

 池田役場の30歳以下の職員で組織した若手有志の会「いけだFPSプロジェクト」(略称いけプロ・宗像瞭代表、36人)は19日、町社会福祉センターに勝井勝丸町長を招いて自主研修グループ提言会を開いた。...

十勝毎日新聞

大雪山系の案内板設置 市街一望の神居山展望台【本別】

 本別の自然などを紹介している「森と川の舎」(新津和一会長、会員14人)のメンバーが19日、神居山(かむいやま、190メートル)の展望台に案内板を設置した。一望できる大雪山系の山々の名称を記し、散...

苫小牧民報

北海道知事選告示、与野党一騎打ち 被災地で第1声

 第19回統一地方選のトップを切り、道知事選が21日、告示された。野党統一候補となる石川知裕氏(45)=立憲民主、国民民主、共産、社民、自由推薦=と与党陣営が擁立した鈴木直道氏(38)=自民、公明...

函館新聞

追分渡島協 福田さんの遺志継ぎ少年少女の部の優勝旗新調【函館】

 江差追分渡島協議会(内村徳蔵会長)は、31日に函館市公民館で開く第15回渡島協議会発表大会から使用する、少年少女の部の優勝旗を製作した。昨年9月に84歳で亡くなった前会長で江差追分会名誉師匠の...