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苫小牧民報

アンモナイト新種発見 日高、新冠両町境の里平地域-穂別博物館で公開

新種のアンモナイト化石。「メヌイテス・アーマータス」(左)、「パラゾレノセラス・リビラエンゼ」(中央)、「ネオフィロセラス・ノドサム」(右)

 むかわ町穂別博物館は26日、日高町と新冠町の境にある里平(りびら)地域で、白亜紀後期のカンパニアン期中後期(7千万~8千万年前)の地層から、3種の新種を含むアンモナイトの化石37種を発見したと発表した。同博物館や国立科学博物館(東京)などの調査チームによると、この時代のアンモナイト化石は極めて珍しく、進化を探る上で貴重な資料という。

 調査チームによると、札幌市に住むアマチュアのアンモナイト研究家伊豆倉正隆さん(64)が2009年、日高、新冠両町の境界に流れる里平川周辺で化石を発見。国立科学博物館の重田康成博士(55)と穂別博物館の西村智弘学芸員(40)が調査に加わり、約10年間かけて化石の種類などを調べてきた。

 その結果、直径1~40センチの大小さまざまな化石は37種と分かり、その中にこれまで確認されていない3新種が含まれていたことが判明。筒状や巻き貝のような新種の化石は、とげ、いぼの形状を語源とした「メヌイテス・アーマータス」と「ネオフィロセラス・ノドサム」、産地名の「里平」にちなんだ「パラゾレノセラス・リビラエンゼ」と名付けた。

 調査チームは種類の多さだけでなく、化石が見つかった地層も注目している。白亜紀のカンパニアン期中後期のアンモナイトの発見例は少なく、学術的にもほぼ空白期とされていたからだ。

アンモナイト化石の調査に当たった(左から)重田博士、伊豆倉さん、西村学芸員

 記者会見で重田博士は「非常に意義のある発見となった。アンモナイトがどのように進化したのかが分かってくるだろう」と語った。国外のアンモナイトと比較し、進化過程の共通性解明などにつながるものとして期待を寄せた。

 発見者の伊豆倉さんは「1人では調査できなかった。多くのアンモナイト化石を収蔵している穂別博物館に寄贈ができてうれしい」と話し、西村学芸員は「とても貴重な資料を多くの人に見てほしい」と述べた。

 穂別博物館は、寄贈された3新種を含む34種141点を「北海道のアンモナイト新研究2019 里平産アンモナイト」と題して27日から公開。6月2日まで続ける。

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