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室蘭民報

祝津ふ頭の機能強化、19年度事業予算460億円【室蘭】

19年度から長寿命化に着手する室蘭港祝津ふ頭

 室蘭開発建設部は29日、2019年度の事業予算を発表した。総事業費は約460億円で前年度比1%増加した。室蘭市が要望を強めていた、室蘭港の祝津ふ頭の予防保全事業(老朽化対策)に3億8千万円を新規計上した。数年間をかけて、貨物船大型化に対応した岸壁の延伸などを行う。市は豪華客船の寄港も視野に入れている。

 同岸壁は1981年(昭和56年)、コールセンター(石炭中継基地)として整備された。東北電力向けのストックヤードとして一時は年間89万トンの取り扱いを誇ったが、同社向けは2003年度(平成15年度)で終了した。

 現在は、毎年の石炭輸入がほぼない状況が続いており、新日鉄住金が先物買いした石炭が一部積まれるほか、スクラップ2社が利用するのみで、市は同ふ頭の機能転換を検討している。

 室蘭開建や室蘭市によると、現在の祝津ふ頭は延長370メートル、水深10メートル。老朽化が課題の一方、同岸壁を利用している貨物船の大型化も進んでいることから、岸壁延伸と水深を深くする内容での更新工事を要望してきた。

 今回の予防保全事業は、岸壁延長を現在より40メートル延ばして410メートルに見直すほか、水深も1メートル深くする計画。老朽化した鋼材の打ち替えなども行う。初年度は詳細設計に加え、工事着手までを予定している。

 貨物船大型化に対応した事業推進により、「結果として大型客船の寄港も可能になる」。ロケーションも素晴らしいことから、市は祝津ふ頭の客船利用の可能性についても検討を進めていく考えだ。

 東平伸副市長は「市長のトップセールスをはじめとした要望が、国に認められた。今後、整備を着実に進めていきたい」と話している。

 室蘭開建の事業費内訳は治水99億8600万円(前年度比48%増)、海岸12億700万円(同256%増)、道路255億1600万円(同5%増)、港湾整備38億5900万円(同14%増)、都市水環境整備5400万円(同ゼロ)、農業農村整備21億7400万円(同74%減)、水産基盤整備32億5100万円(同40%増)。

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