北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

室蘭民報

「白鳥大橋の父」猪瀬氏の生涯つづる、伏木さんが私家本を発刊【室蘭】

「白鳥大橋の父」と呼ばれた初代室蘭開発建設部長の猪瀬寧雄氏の生涯と功績をつづった私家本を発刊した伏木さん

 室蘭市八丁平の郷土史研究家、伏木晃さん(76)が「白鳥大橋の父」と呼ばれた初代室蘭開発建設部長の猪瀬寧雄氏(1908~81年)の生涯と功績をつづった私家本第8弾を発刊した。伏木さんは「大橋の構想者で、橋梁(きょうりょう)工事の大家として偉大な足跡を残したパイオニア。そのロマンと人間ドラマを多くの人に知ってほしい」と話している。

 猪瀬氏は奈良県出身。東京帝国大学工学部土木科卒。千葉県庁や旧内務省に勤務し、第2次大戦中は中国に渡り、中国大陸の総合開発に参画した。終戦で帰国し、旧建設省土木試験所で研究所技官を務めた。1951年(昭和26年)、北海道開発局が創設されると同時に、初代室蘭開発建設部長に就任、約5年間務めた後、北海道開発局長、旧北海道開発庁事務次官となった。

 室蘭に着任してすぐ「天然の良港を将来も生かすには横断橋が必要だ」と感じ、ひそかにサークル都市構想を練った。当時の熊谷綾雄市長と「夢の話」として語り合っていたところを本紙の記者がいち早くキャッチ。55年の元日付新年号で「私の初夢」と題した猪瀬氏の随筆寄稿文を掲載した。これが市民の大きな反響を呼び、関係機関を巻き込んで飛躍した。

 鉄冷えの不況でまちが沈滞ムードの中、市民の夢と期待が集まった白鳥大橋は85年、ついに建設着工が実現。98年に開通した。猪瀬氏は完成を見ずに亡くなったが、「白鳥大橋の生みの親」「白鳥大橋の大恩人」と賛辞が贈られた。「猪瀬寧雄さんを偲(しの)んで」という追想録には、猪瀬氏を恩師と仰ぎ敬慕する126人の思いが掲載されている。

 伏木さんは「猪瀬氏が残した橋梁技術や学術、研究などは北海道の道路、港湾、橋梁などの開発や発展に多大な功績を挙げた」と話し「国道36号の幌別橋の設計や、苫小牧に掘り込み港湾を築いたのも猪瀬氏です」と紹介する。

 全181ページ。1冊500円(税込み)。問い合わせは伏木さん宅、電話0143・45局4354番へ。

関連記事

十勝毎日新聞

国鉄色の列車に郷愁 管内を貸し切り運行 十勝晴号【十勝】

 音更町の私設鉄道博物館「十勝晴(とかちばれ)駅」(穂積規さん運営)の開業5周年を記念した貸し切り列車「十勝晴号」の運行が25日、JR根室線の帯広-厚内(浦幌)間で行われた。池田駅では弁当売りもあ...

十勝毎日新聞

海鮮丼800食もりもり 格安「市場まつり」盛況【帯広】

 帯広地方卸売市場(高橋正行社長)で25日、「市場まつり」が開かれた。特選海鮮丼や本マグロ、地場野菜などが格安で販売され、買い物客でにぎわった。  同市場と同市場買受人組合(黒川義雄組合長、...

十勝毎日新聞

帯広北高 国立劇場で堂々 特別公演「やりきった」【東京】

 帯広北高校演劇部(松下結翔部長、部員4人)は24日午後、7月の全国高校総合文化祭(総文祭、佐賀市)で優秀賞に輝いた作品「放課後談話」を都内の国立劇場の大劇場で上演した。多くの演劇ファンや同校...

函館新聞

ギリヤーク尼ケ崎さん、大門で青空公演【函館】

 函館出身の大道芸人、ギリヤーク尼ケ崎さん(89)による青空舞踊公演「祈りの踊り」が24日、はこだてグリーンプラザ(函館市松風町)で開かれた。津軽三味線奏者の二代目高橋竹山さんと共演し、満身創痍...

函館新聞

ハンドボール欧州遠征へ 巴中加賀谷【函館】

 巴中3年の加賀谷柊斗が、日本ハンドボール協会が将来の日本代表候補を育てる「ナショナルトレーニングアカデミー(NTA)」の欧州遠征(25日~9月2日、ハンガリー)に参加する。中高生を対象にした男...